【感想】終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために~

渡部昇一 / 扶桑社BOOKS新書
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • jet

    jet

    「初老から古希くらいの人を相手に座談する様な形で書いた」と巻末に書いてあったが、知の巨人、渡部昇一先生が最晩年に書かれた人生訓に触れることは、どの世代であっても役に立つだろう。

    若い時からの心掛けが積み重なって、老齢になった頃には大きな差となって現れるのだから、年齢に関わらず読んで損はない。

    文字は大きく太めで、行間もたっぷり取ってあり、老齢でも読みやすそうに作ってある。
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    投稿日:2024.01.13

  • rafmon

    rafmon

    渡部昇一、享年86歳。何かに裏付けられた確かなデータではないが生活にポリシーをもって生きた。そのこだわりの幾つかが語られる。冒頭の妻からの一言も感慨深い。知的生活とは。知識人とは少し掛け離れた、儀式めいたライフスタイルも多い。しかし、それこそが個性であり、人の嗜好や生き方に合理性なんて無いことの証左かも知れない。

    スポーツに限らずイメージトレーニングを重視するとか、乾布摩擦やウォーキング、冷水を浴びるような健康法とか、英語の素読の習慣とか。ジョギングは否定しないが自分には合わないとか、妻とは体感温度が異なるため老年に寝室を分けたとか。何だか、フツーの生き様である。しかし、それが自然体で素直に歳を取るとはこうか、と感心する。

    身体と頭が衰えず、会話や食事が楽しめれば、日々の生活は幸せなのではないだろうか。新しい世界を見たい、刺激があり影響の大きな仕事をしたいという意欲は、身体の健康状態によるのだろう。歳を取れば、無理が効かなくなる。年齢による所が大きいだろうが、人間の野心、性格、行動はその人の健康状態に左右される。健康状態が出発点、健康第一かと改めて思う。
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    投稿日:2023.11.11

  • aya00226

    aya00226

    このレビューはネタバレを含みます

    人生のイメージトレーニングをする=将来の自分の生活をイメージする。若いころから老後についてイメージトレーニングをする。
    記憶力は、年とともに衰えるわけではない。むしろ65歳を過ぎてから覚えられるようになった。
    年を取ったら音楽会も同じように行けなくなるかもしれない。
    『菜根譚』は若い時に書かれたもの。高齢になったら参考にならない。その点、論語は長寿者の言葉。
    矢沢永一『教養が試される341語』『勇気凛々こんな人生』『「人生の使い方」の教訓』
    知的生産とは、高層建築を立てるようなもの。知的生活とは樹木的な生活。

    人生論は、ほとんどが「半分人生をおりたような人」が書いている。実業についていない人が多い。英雄伝と同じで英雄でない人が書いたほうがいい。

    舌がナマケモノにならないように、英文学の古典的名文を音読する。音読はごまかしがきかない。

    仕事があるときは晩酌をしない。
    一日4~5時間は体を鍛える時間に使う。
    冷水シャワー、冷水摩擦、乾布摩擦、真向法、散歩と風呂、昼寝、などを含む。
    睡眠時間を惜しまない。眠れなくても8時間横になる。

    冷水を浴びることで副腎が刺激される。
    歩行禅=歩いていると何も考えなくなる。
    夜、コーヒーをご褒美に散歩をする。夜散歩すればすぐ眠れる。

    朝飯は、一仕事してから=草刈りなど。起き抜けは食べない。一仕事した人が朝飯を食べる。

    ニンジンジュース断食サナトリウム。
    サウナや入浴で浄化する=断食をすると体が臭くなる。

    私有財産を否定すると、政府の仕事に就くしかなくて体制を批判できなくなる。イギリスで民主主義が定着したのは、紳士階級の私有財産が安定していたから。

    秀吉は恐怖心がなかった。「事に当たって遅るるなかれ」
    「明日は明日の風が吹く」

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    投稿日:2023.02.28

  • hito-koto

    hito-koto

    このレビューはネタバレを含みます

     渡部昇一(1930.10.15~2017.4.17)「終生 知的生活の方法」、2018.11発行。「老年の豊かさについて」(2004.5)を加筆修正、大幅に改定したもの。気に留めた箇所は: ①知的生活とは、孤独と社交のバランス ②叙勲に値するのは、軍人、消防士、警察官など命がけの仕事をする人々 ③いい医者は、薬の量を減らそうと努力する。

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    投稿日:2022.01.28

  • つーさん

    つーさん

    渡部昇一を知ったのは、
    講談社現代新書 知的生活の方法
    の著者としてだ。
    旭屋書店の本店で第一刷を購入している。

    その後の 続知的生活の方法、
    講演会で入手した 知的余生の方法

    そして最後が

    生 知的生活の方法

    本書は、2004年に出版した 老年の豊かさ を

    2016年〜2017年初頭にかけて書かれた
    本書の修正加筆原稿から渡部昇一の死後に発行されたものである。

    色々意見はあるとは思うが、一本筋が通っているところは認めるだろう。

    最初の本に書かれた事で、座右の銘にしているのは

    求めよ さらば与えられん

    だ。

    終生 知的生活の方法 でも それを貫かれていると思う。

    子供へは遺産でなく教育を残すこと

    両方残せれば良いが、優先すべきは教育だ。

    (美田も買えれば良いけど。)

    それは実践して来た事なので納得する。

    オカルトチックな事ほ必ずしも賛成しないが

    知的生産は、梅沢忠夫
    知的生活は、渡部昇一

    これは刷り込みされている。

    で、本書を斜め読みせず、完読して満足している。
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    投稿日:2021.08.31

  • osawat

    osawat

    (老年の豊かさについて の加筆修正版)
    ・健康法:真向法、英語の原著の音読
    ・ラテン語の暗記:タクシー乗っている間。2度目の暗記で実力がつく。65歳過ぎたら、暗記できるようになった。
    ・二木謙三の健康法、超スロー勉強法
    ・三石巌:毎日体重1000分の1のタンパク質摂取。
    ・リズムある生活:朝冷水、英文学の古典的名著を20-30分音読。午前中から昼過ぎまで、専門の本を読んだり、原稿を書く。午後は小説、昼寝。
    ・ハイエク 隷従への道 the road to serfdom。
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    投稿日:2019.12.30

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