【感想】外国語を身につけるための日本語レッスン

三森ゆりか / 白水社
(34件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • .ばっは

    .ばっは

    日本人同士の会話は曖昧不確かに感じる事がある。
    日常使いの日本語を元に他国語を使おうとすれば不都合が生じる。
    日本語教育再考には私も賛同である。
    他国語だけでなく日本語使いにも良い効果を生むのではないか。

    ただし再読したら賛同しかねる事項もあった。
    会話であれば矢継ぎ早な質問に対して、ゆっくり話してもらっても良いのでは。
    道案内は質問されて答えるものと私は考えているので
    「これから説明します」という口上は不要なのでは。

    目次と補足
    第一章 外国語と日本語の違いを意識する
    1.日本の国語教育では外国語の習得に対応できない
    2.国語教育の弊害
    3.言語感覚の違い - 四カ国語の説明 →日英中韓
    4.欧米の言語教育
    5.「中間日本語」を身につける

    第二章 翻訳できる日本語へ
    1.主語を意識する →以下の場合は主語を挿入
    〈1〉段落の最初の文
    〈2〉新しい主体が登場した場合
    〈3〉同じ主語が入る文が続く場合、最初の一文と四番目の文
    〈4〉後続する文に、一つ前の文と異なる主語が入る場合
    2.「あれ」の中身を認識する →
    ・名詞の置き換え
    ・状況や状態、感情などの置き換え
    ・無意味なもの
    3.質問の内容を具体的に考える
    4.5W1Hを明確にする
    5.根拠を明確にする →「なぜ」「どうして」と聞かれないように
    6.構文からものの考え方を知る

    第三章 「対話」の技術
    1.かみ合った対話 - 羅列型と問答型 →意見羅列な日本の座談会
    2.問答トレーニングの意味と目的 →
    ・具体的な質問に的確に答える
    ・結論先行で答える
    ・ナンバリングとラベリング →数えられる項目、簡潔な内容予告
    3.問答トレーニングの実践 →
    主語を入れる、目的語を入れる、結論を先に言う、理由を述べる
    5W1Hな質問、事実か意見か、確かに(なるほど)でも(しかし)

    第四章 「説明」の技術
    1.わかりやすい説明(描写)とは何か →
    概要から詳細へ、空間的秩序(視点の移動)、時間的秩序(時間の経過)
    情報の整理、客観的な表現、情報の受け手の設定(相手の知識や言語能力)
    2.「描写」のレッスン - どのように見えるのか →説明を聞き、相手は図示できるか
    3.「説明」のレッスン - どのように行なうのか →道案内は解ってもらえるか
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    投稿日:2024.05.16

  • よのなか

    よのなか

    日本語の言語の構造と様々な外国語の構造を比較しつつ語学学習について語る的な本かな?と思って読んだら方向性が違った。
    外国語の文法や単語や発音を学んだとしても、言語技術、つまり思考と表現の方法論も学ばなければその言語を使う人々と対等に意見を交わすことは難しい。自分の意見を適切に主張できるようになるために、まずは母国語である日本語で言語技術を身に付けるべき、というような本。
    筆者の主張には概ね賛成だけど、タイトルと本書の内容は少しズレている気がする。どちらかというと「(外国語を身につける前にやっておくべき日本語での)言語技術レッスン」ぽいイメージ。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.14

  • ktb

    ktb

    母国語でできないことは、外国語でできない。当たり前のことが理解されずに、小学校での英語必修化となった今、読むべき本の一つだ。まずは、母国語で伝える技術を身につける必要があると再認識した。そうした力を身につけるための術が、とても分かりやすく書かれている。外国語学習をしている大人にもお勧めの本である。続きを読む

    投稿日:2022.08.23

  • hatappi-y

    hatappi-y

    外国語を上達させていくためにはまず母国語を身につける必要がありが外国での言語の学び方との違いや実際のプラクティスなどが紹介されていて参考になる

    投稿日:2022.07.09

  • さっちー

    さっちー

    英語学習のサポートをする仕事を始めたため、目に止まった一冊。外国語を身につけるためには、日本語能力がないと意味がないとある人から指摘をうけ心に引っかかっていたことも読もうとおもったきっかけだ。印象に残っているのは、語順、要不要な品詞の違いから、そのまま翻訳した単語を当てることでは、ニュアンスは伝わらないということだ。

    当たり前に日本語会話の中で使うセンテンスを、そのまま英語の中に持ち込むと、全く何を伝えたい/聞きたいのかが分からなくなる...の例は深く肯いてしまった。

    言葉や文化の特性をしり、母国語(私なら日本語)との感覚の差を理解して初めて、相手に伝わる外国語(英語など)^_^が使えるようになるんだと理解できた。

    がm実践はまだこれからだ。
    続きを読む

    投稿日:2020.06.04

  • facecollabo

    facecollabo

    作品外国語を身につけるための日本語レッスン
    日本人のコミュニケーション能力の欠落というものを痛感いたしました。

    投稿日:2019.08.26

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