【感想】山岡鉄舟<決定版>

小島英記 / 日本経済新聞出版
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • nemaki

    nemaki

    決定版というだけあって、山岡鉄舟に関するあらゆる情報が詰め込まれている。ただそれだけに、ちょっと読みにくい。

    投稿日:2022.03.27

  • supermichael211

    supermichael211

     勝・西郷の会談は、山岡鉄舟と西郷隆盛の事前交渉があって実現したものであり、実際には山岡鉄舟も同行していたことや、彼が清水の次郎長とも懇意であったなど、山岡鉄舟個人に関する内容が豊富に紹介されています。「決定版」では、山岡鉄舟の関係者の動向も満載ですが、そのひとつが「痩我慢の説」。

     福沢先生は、武士として、戦わずして城を明け渡し、維新後には明治政府に奉公したと勝海舟(及び榎本武揚)を「痩我慢が足りない」と批判しました(山岡鉄舟も維新後、明治天皇に仕え、叙勲までしていますが対象外)。この「痩我慢の説」の草稿を勝・榎本に事前に送り、出版にあたっての意見を求めたそうですが、勝は「行蔵(出処進退)は我に存す、毀誉は他人の主張」と、公刊に「異存これなく候」と回答。そこまでは知る人ぞ知るかもしれませんが、その後、勝もあるとき、「何でも角でも東洋流は野蛮だ、ヤレ無道徳だとて、悉く西洋の風俗習慣を引き込み、(中略)御精神から、日本武士道を破滅せしめて居るではないか」と愚痴をこぼしたとあります。著者は政治家と教育家の違いと表現していますが、ここのやり取りは初めて知る場面で面白いと思いました。
     
     周辺情報満載で、内容テンコ盛りはありますが、主人公・山岡鉄舟の誠実な性格からか、読後は清々しい気持ちになる一冊です。
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    投稿日:2021.07.11

  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    ドキュメンタリー風の歴史本です。歴史本
    ではないです。

    幕末という時代背景であるがゆえに、膨大
    な資料を手繰ってあぶり出された人生には
    目を見張るものがあります。

    坂本龍馬ではないが、まさにこの時代の
    奇跡という感想を持ってしまうほどです。

    あまり光が当たってこなかった山岡鉄舟
    ですが、NHK大河ドラマの題材に十分
    ふさわしい偉人です。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.17

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