【感想】社会契約論 ──ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ

重田園江 / ちくま新書
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
4
4
4
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • Moe

    Moe

    社会契約論とは超簡単に言うと
    人と人が約束をし、その約束を守っていくこと
    と解釈した。
    それが広がっていくと社会同士の約束、国同士の約束のようになっていくのであろう。

    その社会契約の部分においてはなんとなく、めちゃくちゃなんとなくであるが何とかついていけていたような気がする。
    ただ「正義のニ原理」などが出てきたあたりからもう文字が上滑って上滑ってしょうがなかった…

    理解をするしようとすること自体がリベラルアーツの分野では難しく、おこがましいとも感じるがやはりよくわからない。

    ====
    ジャンル:リベラルアーツ
    出版社:筑摩書房
    定価:1,012円(税込)
    出版日:2013年11月10日

    ====
    重田園江(おもだ そのえ)
    1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部教授。専門は、現代思想・政治思想史。フーコーの思想を、とりわけ「権力」や「統治」といった主題を中心に研究する。また、社会科学・人間科学への統計の応用史を掘り下げ、さらには「連帯」と「正義」をめぐる哲学的探究をつづける。著書に『ミシェル・フーコー―近代を裏から読む』(ちくま新書)、『統治の抗争史―フーコー講義 1978-79』(勁草書房)、『隔たりと政治―統治と連帯の思想』(青土社)などがある。著者最新刊『ホモ・エコノミクス――「利己的人間」の思想史』(ちくま新書)。

    ====
    flier要約
    https://www.flierinc.com/summary/3104
    続きを読む

    投稿日:2022.08.22

  • kazuyana912

    kazuyana912

    解釈としてまずいところもあるのかもしれないけど、哲学系中上級読みものとして完成されていると思った。引用が豊富で手探りで哲学書読んでく感じがありありと示されていて、ルソーのとこで挫折してしまうのもいい。

    投稿日:2022.02.15

  • tokyobay

    tokyobay

    ロックを除外するという暴挙?に出ており、良くも悪くも著者の個性が出すぎている。よって、教科書的とは言えないし、入門書とも言えない。多少は勉強した事ある人が違った考えにも触れてみたいならという感じ。
    ソーとロールズの接続については一般的な思想史の本ではあまり見かけないので興味深い部分はある。続きを読む

    投稿日:2019.12.25

  • nobuimamura

    nobuimamura

    ロールズの考えを知りたくて読了。まずは社会契約論についての論告から、その思想的系譜として、ホッブズ、ヒューム、ルソーについて論考。ルソーの考えはきちんと理解しようとすると難しい。そして、そのルソーを理解できていないとロールズの理解も難しい。入門書なので理解しやすいはずだが、それでも理解しにくかった。印象に残ったのは、「一般性の次元は、人が他者との隔たりの前に立ち尽くすとき、いつも意識する次元なのだ」「関わりたいのに関われない具体的かつ圧倒的な他者を前にして、その人も自分もそこに生きる社会の次元、一般性の場に立たざるを得なくなる」そして、「そこから出発して、何をどう変えなければならないのか、みなが納得できる社会的ルールとは何かが問われることになる」続きを読む

    投稿日:2017.05.19

  • aikow

    aikow

    やっぱりルソーは難しいんだ。しかも非常識なおっさんだったんだ。作者も理解できない、と言いながら一生懸命その後の学者の説明など引用して読み解こうとして頑張ってついて行こうと思ったけど、途中で図書館に返してしまった。古典独特の重厚感、当時の常識を破壊した迫力を垣間見れる入門書。続きを読む

    投稿日:2015.08.31

  • キじばと。。

    キじばと。。

    ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズの思想を読み解きながら、社会契約論の思想とその意義について考察をおこなっています。

    ホッブズに関しては、自然状態から社会契約に至るプロセスにまつわる「ホッブズ問題」が取り上げられ、続くヒュームの章では、「コンヴェンション」によって社会契約論を批判したヒュームの思想のうちに、原理と史実との間を往復することで、秩序の危うさを顕わにする「ホッブズ問題」を消し去っていたことが確かめられます。

    また、ルソーの章では、彼の「一般意志」を理解することの難しさが語られ、続くロールズの賞で「無知のヴェール」に関する議論を参照しながら、そこにルソーの「一般意志」の思想が引き継がれていることを指摘し、ロールズの正義論ををヨーロッパの伝統的な政治思想史の中に位置づけることが試みられています。

    大学の授業などで、ルソーの一般意志は単なる全体の意志とは異なると聞かされて、何となく理解したような気になっていましたが、一般意志という概念を理解することの難しさが率直に語られるとともに、その内実について深い考察が展開されていることに興味を覚えました。
    続きを読む

    投稿日:2015.06.30

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。