【感想】あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

上野そら, pon-marsh / メゾン文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 割石

    割石

    今までに出会った物の中で、最も感情が揺さぶられた本。

    同じ感想を抱いている人もいたが、
    最後の最後ゾワッとした。

    1話目は、一番生き方を考えさせられる。
    6話目、平和で面白くて読んでるうちに笑ってしまう。
    全体を通して笑ったり泣いたり考えさせられたり、
    心が豊かになる

    オススメの本は?
    と聞かれたときは、とりあえずこれを勧める。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.21

  • ラッキー

    ラッキー

    『わたしのげぼく』が良かったので、こちらも読んでみた。ある時、自分にだけ見える「期限のカウントダウン」ファンタジーなら、全部 ハッピーエンドにしてほしかった(T▽T) 表題の「手料理」の話などは、母親も息子も救われないし可哀想。こんな数字が見えたせいで、母親は意味が分からず冷たくされたと思う。人は先の事など知らない方がいいなぁと、つくづく感じた。続きを読む

    投稿日:2020.04.25

  • ますたぁ

    ますたぁ

    「何か」の残りの数字がいきなり表示されるようになった人たちのオムニバスストーリー
    雰囲気としては世にも奇妙な物語

    母親の手料理を食べるごとに減っていくカウンターの数字
    「数字が0になったら母親は死んでしまうということでは?」という発想から母親の手料理を頑なに食べまいとするが
    はたして、その数字の意味とは?

    実家に帰った時に読んだので、こういった感覚を意識してしまった
    母親が85歳まで料理するとして、僕が実家に帰るのが1年で計7日間くらいとすると、1日3食で315回
    この数字を大きいと見るか小さいと見るかだけど、意外と少ないなぁ
    話の回数と大体近似してるあたりに、なおさらの焦燥感
    毎日3食食べた場合は3ヶ月半と考えるとものすごく少ないよね
    いやぁ、いいタイミングで読んでしまったなぁ……


    他の話では
    「自分に電話をかけられる回数」
    「授業に出られる回数」
    「不幸が訪れる回数」
    「嘘をつかれる回数」
    「遊べる回数」
    「生きられる日数」

    展開の予想を一番覆されたのは「授業」の話かな
    大学行ってもまだ多いし、大学院も?もしくは社会人になってもセミナーとかそんな回数もカウントするのか?とか思ったけど
    言われてみればそれもそうだなと、思い込みにやられてしまった

    ってか、そんな計算は数学どころか算数だろ!と序盤に突っ込みを入れながら読んでたので間違えてしまったのかね


    他の話でも両親や生涯のパートナーに関するエピソードが色々とあって、今の僕には結構響いた
    続きを読む

    投稿日:2020.01.17

  • みあ

    みあ

    何かしらの回数が見えるお話。
    回数話縛りの短編だけどどれも面白くいい話。
    他の人の話の時に前の物語の登場人物が出てきたりそういうサプライズは好きです。

    投稿日:2020.01.17

  • herbtea

    herbtea

    目の中にごみのように見える「あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り○○回です。」の文字。母親の手料理を食べるごとにそれは減っていく。それが0になったとき、何が起こるか想像した僕は…。そんな表題作をはじめ、授業に出られる回数、不幸が訪れる回数、など限定回数をもとにした7編。手料理や生きられる日数はもちろんキツイけれど、嘘をつかれる回数っていうのもしんどい。相手が本心か嘘かすぐわかるわけだから。覚悟して読み始めたけれど、どれもがとても優しい後味の良いお話でした。7話目がとても良くできていて好きです。続きを読む

    投稿日:2019.06.14

  • irodorirodori

    irodorirodori

    もうタイトル見た瞬間から涙腺が緩んでいたほど、ズンと来る本でした。

    短編集。表題作はとても短いけれど、なんとも…なんとも…。想えば想うほど、その対象を傷つけることになるジレンマに視界が歪む歪む。
    かし、そっちか!!となりましたよね。うまい。でも実のところ、「そっち」でもないと。もっとちがう次元の話なんですよね。

    いつか死ぬ生き物には、見えないだけであらゆることにリミッターが存在している。呼吸の回数、瞬きの回数、ありがとうっていう回数、人を傷つける回数、流す涙の回数、声を上げて笑う回数…。あらゆる限定的なファクターの中で生かされている虚しさ、哀しさ、尊さ。うーん。この人生を大事に生きよう。

    表題作と電話の話とおじいちゃんの話が好きです。逆に言え他の話は少し物足りない感が。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.31

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