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富坂聰 / 講談社 (3件のレビュー)
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sakufuu
2018年時点の東アジア情勢解説。著者は北京大学卒で現代、文春の元記者。 多くの漢字にルビがふられた大活字の小本。東アジア情勢の中学生用の入門編といった内容。もう少し深い情報がほしい。
投稿日:2024.02.22
nf1031
正義のためにという綺麗事ではなく、国は自国のメリットのために動く。国際関係を読み解くための大切な視点を示される。確かに正義を実行するメリットがないと、コストを払ってやらないよなと納得。北朝鮮に長年核武…装を放棄させないのも、現状維持がアメリカにも中国にも都合がよいってことなんですよね。あと書店にやたら中国崩壊を煽る書籍がたくさんあり違和感があったが、これも感情的な面が多分に出ており現実はどうか冷静な目線が必要。 尖閣諸島、靖国といった、対中関係の火種になっている問題の成り立ちがよくわかる。 尖閣諸島に対するアメリカの中途半端な態度の意図が、「領有権については中立」とする立場から来ているのはなるほどと感じた。だからオバマの「日本の施政下にて日米安保の適用対象」というのを得てに切りとった報道は鵜呑みにできない。 靖国についても、問題視はもともと日中国交正常化をした際の中国国内への説明と矛盾が生じるという中国国内の事情と、日本国内の反戦勢力が、中国に持ち込んだ結果だと理解した。きっかけは中曽根時代にあったものの最終的に今の状況を生み出したのは小泉時代に靖国内に遊就館ができ、「先の対戦は独立の戦争」と戦後の戦勝国史観の否定的な見解を堂々と公表したことにあるのだと理解した。 続きを読む
投稿日:2023.03.19
ginkan2
想像していたより勉強になりました。題名の通り、自分もあてはまり反省。戦略のない短絡的にカッコつけるだけの態度や言動は、かえって不利になることは、尖閣、日中中間線の説明で納得。靖国を巡る問題もなるほど、…と納得できました。自分も良く知らないうちに、報道に踊らさせて、「見たい報道、見たい絵姿」が発想の元になっていた気がして反省です。続きを読む
投稿日:2019.10.02
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