【感想】【決定版】邪馬台国の全解決 中国「正史」がすべてを解いていた

孫栄健 / 言視舎
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • arafunesan

    arafunesan

    2020/11/12:読了
    難しい本だが、面白くて、一気に読めた。
    中国の古代史は、為政者が直接関与するような出来事を記載する場合、誇張だったり、批判的なことは書けないので他と書き方を変えるなどの特徴があり、それは、孔子が春秋を書いたころからの、伝統になった。
    それを孔子の春秋筆法というらしい。一首の暗号。

     春秋筆法(しゅんじゅうのひっぽう)の意味・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書
     https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%98%A5%E7%A7%8B%E7%AD%86%E6%B3%95/

    三国志の場合、魏志や韓伝は、「司馬 懿」が直接関係していて、魏から晋になり、三国志が記載される頃は、忖度が必要だったため、筆法がつかわれたということ。筆法は、書籍全体で、一定の法則があり、その法則を読み取れば、正しい内容を読み取ることができる。

    中国の歴史書がむやみなでたらめを書くはずないと思っていたので、この本読んで、非常に納得した。春秋筆法という暗号解読で、歴史書を読むというのは、そうだろうなという気がして、すっきりした。

    邪馬台国のことは、おそらく、筆法を使って読み解いた、魏志倭人伝の内容が妥当なんだろう。でも、ロマンとして、邪馬台国の謎は、解決しないんだろうなとも思う。

    <参考>
    【映像で知るあの本この本】日本古代最大のミステリー「邪馬台国」の謎がついに解ける!『決定版 邪馬台国の全解決 』 | 本が好き!通信
     https://info.honzuki.jp/post-12754/

    <参考>
    蒲池明弘『邪馬台国は「朱の王国」だった』(文藝春秋)、孫 栄健『決定版 邪馬台国の全解決 中国『正史』がすべてを解いていた』(言視舎) - 鹿島 茂による読書日記 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    https://allreviews.jp/column/2713
    続きを読む

    投稿日:2020.12.11

  • survoyage

    survoyage

    「全」解決かどうかはさておき、個人的な長年の疑問は明快に片付けられた。三国鼎立、蜀の北伐、孫呉の東征、魏の戦略、公孫氏の介在。張騫やエフタル、政治的戦略。腑に落ちた。私にとっては、すっきり片付く説得力のある論点であった。続きを読む

    投稿日:2018.08.13

  • Ladias

    Ladias

    興味があったのに、こういった本を読んだのは初めてかも。筆法、後漢書や晋書との比較、事同じくして文異なる、文の錯え、微言書法、などなど全然知らなかったけど、わかりやすく書かれている。こうやって謎解きするんだぁ、というワクワク感のまま最後まで読めた。続きを読む

    投稿日:2018.08.01

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