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車浮代 / 飛鳥新社 (25件のレビュー)
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SACRA
すごく期待してたから、その期待度からするとラストは今いちだったかな。 でも読みやすくて楽しい作品。江戸風ビジネス書とでもいいましょうか、生き方の教えがたくさんつまっている作品。ただそれも、素直に蔦重さ…んの言葉を受け入れる器が、自分にあればの話だな。結構人の好き嫌いの激しい私には【気の合わない人間ほど丁寧に接する】という教えは耳が痛い。【何かを捨てなければ、新しい風は入ってこない】 そうだよ、ほんとにそう。分かっているが、両手はグー。続きを読む
投稿日:2021.05.26
full3
仕事で大失敗し、早期退職を命じられた武村。突然タイムスリップした。ときは江戸時代中期。保護しれくれたのは蔦屋重三郎。版元として歌麿、写楽を手掛けた凄腕。彼の側で学ぶ、人の心を掴む方法、版画の製造法、江…戸の風物・・・ めちゃくちゃ面白かった。何も出来ない武村の成長譚あり、蔦重の人柄あり、そして江戸がまるでそこにあるかのように描かれる。 ビジネス小説風に教訓が差し込まれるのはマイナスだが、それを補って余りあるプラスがった。 「いいえ。タケさん、蔦重の仕事ぶりを見ていると信じられないかもしれませんが、あの方にあれだけ人望があるのは、約束は必ず守る、というその一点を貫かれているからでございます」 人が他人との関わりの中で、まず大切にしないといけないのは約束を守るということだろう。そうでないと信用してもらえず、人望もなくなってしまう。そして、守らない約束なら最初からすべきでないということが、蔦重には分かっているわけだ。人が生きるときにリスペクトすべきルールが学べるという意味では、歴史だけでなく、倫理の副読本でもいいかも知れない。続きを読む
投稿日:2021.04.18
なー
広告代理店の営業マンが江戸時代へタイムスリップ!蔦屋重三郎に拾われた主人公、トップ出版社の企業秘密に迫る(笑)。まあ無理矢理タイムスリップの整合性を取ろうとしないのは割り切れてて潔いけど、喜多川歌麿を…狂言回しにしているのが…ご愛敬で済むかなあ。贔屓筋から怒鳴られそう。しかもこの本、実はビジネス書なのか?巻末に、文中にあった「蔦重の教え」がピックアップされてるの。「人は得意なことで大失敗する」とか(笑) ところで神田明神の算額って、電卓があったら解けるレベルだったんだろうか?続きを読む
投稿日:2020.04.07
kabmtr
「いたこニーチェ」や「夢を叶える象」のような教え本、実用書の形を取っているけれど、その要素はいらなかったんじゃないか、と思う。 作者はビジネスではなく江戸文化の人だし、文化の話は楽しく描かれているのだ…から、蔦重とそれを取り巻く人たちの話として普通に書けば良かった気がする。続きを読む
投稿日:2017.11.21
リコル
このレビューはネタバレを含みます
ハラハラするようなエンターテイメント的小説を期待して読み始めてしまったら…。 あれ?なんだか江戸時代を学ぶ参考書のようだ。江戸東京博物館にでも置いてありそうな。。。 だけどだけど、現代に戻ってからが、よかった。蔦重の本当の凄さが、ここにきて判りました。 現代から江戸に伝える手段が無いのが、もどかしい! 作者なりの、写楽の推測も楽しいです。
投稿日:2017.02.24
キョウヘイ
凄く凄く面白かったんだけど、現代に戻ってからの蔦重の手紙長過ぎ。蛇足が多すぎて読了の喜びが相当失せてしまった。それでもタイムスリップ物ってズルさを考慮しても相当面白くはあったけど、ノリノリのまま終わら…せてくれなかったのが残念。続きを読む
投稿日:2015.01.18
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