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手嶋龍一, 佐藤優 / 中公新書ラクレ (8件のレビュー)
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rafmon
読みながら、メモ書きしたくなる程、示唆に溢れる対談。今回もかなり踏み込んだ内容で、私がとりわけ興味を持ったのは核やミサイルに関する内容。オシント(公開情報諜報)を分析でき、コリント(協力諜報)を持つ二…人だからこそ、他には無い著作に仕上がっている。 北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)開発は、ウクライナからそのエンジンが流出したとの見方が主流。ウクライナは、自国の軍事を統制しきれていない。その国をツールとして活用しようとするロシアですら、しかし、北朝鮮をコントロールできていない。一方でアメリカは、自国に届くICBMの破棄さえ、北朝鮮に飲ませれば、米朝関係正常化もあり得るか、など。佐藤優の推測を含むが、恐ろしいシナリオだ。 一方で北朝鮮のミサイル発射に対し、日本の上空を飛来した事を、防衛省は「領空」飛翔と発言。領空の定義は高度100キロメートル程度で、550キロメートルのミサイルは領空侵犯ではない。宇宙空間には、他国の衛星も飛び交っている。今の日本は、外務省、防衛省ともに、外交官試験廃止以降の国際法理解力が弱まっているらしい。 こうした複雑化した情報に日本政府は対峙していけるのだろうか。インテリジェンスの凄さを改めて感じた。続きを読む
投稿日:2022.03.12
中央公論新社
トランプと金正恩は「言葉の戦争」を繰り広げ、東アジアは危険な水域に――。日本は北の核・ミサイル危機にどう対処するべきか。
投稿日:2018.05.30
kasuran
このお二方の対談はお互い違うスタイルの知識人が相乗効果をもたらしどちらが聞き手ということにならず本当に対談になっておりワクワクしながら怖い話を読むというのがスタイルです。佐藤氏はその宗教方面に非常に造…詣が深く、他のジャーナリストとは違う観点から世界情勢を見るからこそ見えにくいものが見えてくるのだろう。上梓が半年近く前ということもあり、北朝鮮の核廃棄やイスラエルの米大使館エルサレム移転など文中では無いとされる事が実際に起こっている。尤も三ヶ月前の対談ならすべて織り込み済みなのだろう。ここが書籍の限界なのか。続きを読む
投稿日:2018.05.23
shimu2
【極点化する世界で】「インテリジェンス」という言葉を巷間に広めるきっかけを作った2名が,北朝鮮やトランプ政権等,最新の国際情勢を語り尽くした作品。著者は,外交ジャーナリストとして特に米国に詳しい手嶋龍…一と,元外交官の佐藤優。 国際社会が目まぐるしく動いた2017年を概観する上でオススメしたい一冊。また,幅広いテーマに関して深い対談が行われているため,知的刺激と好奇心を受けること間違いなしです。 〜「あいつらのやることは,わけが分からない」のだとしたら,我々の従来型の切り口のほうがどこかで間違っているのではないかと考えてみる必要があるのです。(佐藤)大変恐ろしいことではありますが,それくらい謙虚に冷静に,現実の世界を見るべきなのかもしれません。(手嶋)〜 内容に比してサクッと読める分量なのも☆5つ続きを読む
投稿日:2018.02.14
ossa
このお二人の話はほんとに為になるし、読んでいてもいちいち納得するため面白い。今の時代を生き抜くために取り入れたい情報の重要な情報元です。
投稿日:2018.02.03
takarobbin
何点かはっとさせる記述があり、示唆に富んだ一冊。政府や報道を鵜呑みにしていては情勢はわからない。悲観だけでなく希望もある。選択肢の一つがみえた。
投稿日:2018.01.31
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