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藤島康介 / アフタヌーン (1件のレビュー)
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『黒犬』の優樹
ついに、この[新装版]も完結 改めて、藤島先生に向かって言わせてください ありがとうございます!! この『ああっ女神さまっ』で、私は漫画読みとして、一つ、成長できました 幻想的な表現の栄えさせ方、人の…心に波を起こすストーリーの作り方、そのストーリーを支える芯の通ったキャラの動かし方、そのキャラが口に出すことで読み手の心を稲妻のごとく貫く名言の素晴らしさ、色々な事を学ばせてもらいました 私が手にしたい表現手法は、小説ではありますが、この名作漫画から学んだ多くの事は、しっかりと活かしていきたい、と思います 月並みな事しか言えませんが、本当に感動的なストーリーとラストでした 人と人じゃない存在の恋愛を綴る事は、素人が思っているよりも難しく、だからこそ、挑む価値があるのですね 私が今、デビューすべく投稿している最中の小説は、人の男女のラブコメ要素も入っているのですが、この『ああっ女神さまっ』で学び直した恋の力は、しっかりと反映させていくつもりです、今後 螢一は最初から格好良く、ベルダンディーも最初から美しかったです そんな二人は、気持ちが通じ、重なり、想いを強めていく度に、もっと、魅力的になっていきました この(24)の表紙を飾る、ベルダンディーは今までの表紙よりも美しい、と感じました そして、その表紙の彼女よりも、chapter.308「ずっとそばにいて欲しい」で、愛する人と永遠に共に生きる事を誓い合ったベルダンディーは美しかったです 私の祈りはちっぽけかもしれませんが、願わずにはいられません どうか、螢一とベルダンディーが幸せになりますように。そして、最期の刻を迎える時、最上の幸福を噛み締められますように ただ、二人は幸せになるだろうけど、これからも、今まで通りに、色々な楽しいハプニングが日常的に起こり、それに巻き込まれる、もしくは、積極的に関わっていくんだろうな、と思ってしまいます。と言うか、想像が付きます 本当に、我儘だとは思うんですけど、藤島先生、続編を描いてくれませんか? もちろん、この完結巻で大満足を迎えてはいるんです でも、藤島先生も漫画描きで、漫画読みならご理解いただけると思うんですが、良い完結を迎えた作品の「その後」を読みたくなってしまうのは、漫画読みの業だと思うんです 今すぐにとは言いません 正直、私も、まだ、『トップウGP』を楽しみたいので、描ききってからで構いません。もっとも、その時は、『トップウGP』の続編が読みたい、そんなふざけた事を言ってしまうかもしれませんが 螢一とベルダンディーの新婚生活、欲を言えば、子育ての物語も当然、気になりますが、スクルドと仙太郎の初々しい恋物語、ウルドは自分の命を懸けて、「好き」と言う意志を貫き通せるほどの恋に落ちられるのか、など読みたい「その後」が多すぎます、この『ああっ女神さまっ』は 何より、テュールは愛娘を攫って行く、この世で一番に許せない男へ、随分と思わせぶりな事を仰っているじゃないですか。その上、螢一は、彼の言葉を笑って流しちゃっています。これは、フラグが立っちゃってませんか? ともあれ、本当に最高の上を行ってくれる、青年漫画でした 最初は、感想をラストまで書ききれるか、不安もありましたが、この(24)の感想を書け、今までにない達成感を掴んでおります これで、もしかすると、書けるかもしれません、いえ、書いてみせます、『からくりサーカス』の感想を [文庫版]は既に(19)、[完全版]の方も(6)まで出ています、『からくりサーカス』は 巻数だけで考えるなら、[完全版]の方が勝算はあるでしょう しかし、楽な方に逃げては、藤島先生のファンとしても、藤田先生のファンとしても、恥ずかしい 砕けるのも承知で、私は『[文庫版]からくりサーカス』の感想を、最終巻まで書きます こうやって、藤島先生に誓ってしまった以上、もう、後には引けません 頑張りますんで、藤島先生、よろしく!! 一番にお勧めの話は当然、先にも挙げた、chapter.308「ずっとそばにいて欲しい」ですが、この回と同じくらいに、藤島イズムを感じ取れたような気がするのは、chapter.301「ラストステージ」でした 選択を司る、湖の女神が用意してくれた、楽しめるコースを全力で楽しく駆ける螢一の姿と強さ、これが『トップウGP』のストーリー、主人公・突風に継承されているのですね、きっと もちろん、バイクだけで走る楽しさだけでなく、主人公とヒロインの甘酸っぱいラブコメ、勝つ嬉しさと負ける歯痒さ、支え合う仲間や競い合えるライバルの必要性も、『トップウGP』は『ああっ女神さまっ』から受け継いでいる、と感じます 改めて、長期連載で得た経験を、次の作品に全て突っ込める藤島先生もまた、モンスター級の漫画家なんだな、と実感します Chapter.301「ラストステージ」は、螢一が見事にゴールしたシーンもズドンッと来ましたが、テュールがつい、「そんなバカなっ」と驚いてしまった瞬間は、読んでいるこっちも「やった!!」と喝采を上げてしまいました どんなに凄くて、エライ神様だって、自分の思ってもいなかった事が、目の前で起きちゃったら、やっぱり、言っちゃうんですね こういう人間臭さを神様へ持たせられるのも、藤島先生らしさですね この台詞を引用に選んだのは、これが、これこそが、『ああっ女神さまっ』だ、と感じたので 最初がこの言葉である以上、最後もこの言葉で〆るべきだ、そう、一端のファンとして判断しました 知らなかったとは言え、驚きの真義を持っていた、この言葉を口にした螢一は良い男ですね 運命は決まっていない、とは言いますが、この二人が結ばれる事だけは神すらも知らず、どうにもできない、大きな流れの上で確定していたのかもしれませんね おめでとうございます、そして、いつまでも、お幸せに!!続きを読む
投稿日:2018.11.23
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