【感想】新装版 ああっ女神さまっ(14)

藤島康介 / アフタヌーン
(1件のレビュー)

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  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    凛とした、もしくは、高潔な美しさを持つのが、このリンドだろう
    確固たる戦闘力に見合った意志の強さが、外面にも出ている
    ウルドと同じく、「動」の美しさだが、ウルドの「動」を火とするならば、リンドのそれは「雷」を連想させる。これは、リンドの戦い方に速さと鋭さがあり、威力も高いからか
    では、では、この(14)でグッと来た三話を紹介
    Chapter.151「勝つ覚悟、負ける覚悟」
    咄嗟に、父へ安全なルートを譲った螢一だったけど、彼だって勝つ事を諦めた訳じゃなかった。ベルダンディーの感じる通り、これだけのハーモニーを奏でる名勝負なら、いつまでも楽しんでいたい。もしかすると、藤島先生は、そんなバイクの良さをたっぷり堪能するために、『トップウGP』を描いているのかも?
    父に勝てなかった事を告げた息子に対し、母・鷹代は彼がここぞと言うタイミングで、勝てたはずのチャンスを手放した事を見抜く。父も凄ければ、母も凄いな
    勝つ、それ自体は大事な事だけど、その意志に縛られて怪我をしてちゃ意味がないし、死んじまったら元も子もない。生きて帰ってくるのも、一つの勝利であり、大事な人を守る手段だ
    Chapter.154「命名『湯布院』」
    端的に言うと、最高のサービス回
    藤島先生の絵柄は、成年雑誌の一線で活躍している作家たちと比較しても、十分にエロい。下品さなど皆無で、逆に上品な艶気が、女性キャラの半裸から滲み出ているんだよなァ。もちろん、男性の筋肉も、藤島先生は意識して描いているんだろう
    色々と大変な目に遭ったドライブだったけど、最後に良い物をばっちり拝めて良かったな。しかし、あの千尋さんにも、羞恥心がちゃんとあったんだな、と驚かされてしまった
    Chapter.163「闘う翼、翔る」
    藤島先生の作品で、最も、読み手のハートを熱くさせてくれるのは、バイクのレースシーンであるのは言うまでもないが、何気に、アクションシーンも負けていないよな、と私は他のファンに言いたい
    さすがは、ヴァルキリーのエースだ、リンド。いくら、1000分の一とは言え、あのヒルド様を圧倒し、50%は出さないとマズイ、と思わせるか。戦う女性ってのは、ほんと、美しいよなァ。それは、リンドが自身の強さに溺れず、常に自分にとって「正しい」事の為だけに奮おう、と硬く決め、己を強く律せているからだろう
    また、ヒルド様の逃げの潔さも天晴だ、と思う。螢一vs桂馬さんの勝負の時とは異なるにしろ、ヤバくなったら、己の身可愛さで計画完遂のチャンスも放り出して、さっさと離脱できる強かさも、組織のトップにはある意味、必要だ
    この台詞を引用に選んだのは、リンドの強さが宿っているな、と感じたので
    これを普通の人が言えば、なんて高飛車な、と反感を買ってしまうだろうけど、リンドほど、真っ直ぐな美女が覚悟を以て口にすると、こうも、輝きが違ってくるのか
    やるべきコトが目の前に視えているならば、反省や思考に時間を割く事はない、するべきは動く、これだけだ・・・しかし、それが簡単に出来たら、苦労もない
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    投稿日:2018.06.20

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