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羽生善治, 伊藤毅志, 松原仁 / 新潮文庫 (38件のレビュー)
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茉央
将棋やったこともないし、ルールなんてもちろん知らないし、そもそも羽生さんの存在は知ってるけどなぜそんなに凄いと言われているのかすらよくわからない…そんな「3ない」の私でも読み通せるほどには、いろんなこ…とを砕いて説明してあって比較的読みやすかったかなあと思います。 久しぶりに小説以外の本を読むのも、頭のいい気分転換になる。 一番興味深かったのは、羽生さんは「メタ認知」の能力に大変優れているのではないか、という考察。 自分を客観視して、何が足りないのか、それを埋めるためには何が必要か、ということを冷静に考える能力に長けていると。 これはどの職種にも関係なく、優れた人、成功する人に共通する特徴なんだろうなと思ったりした。続きを読む
投稿日:2023.05.15
棚田 弘一
将棋における「先を読む頭脳」を研究している。前半は主に「将棋脳」とでも言うべきか、将棋に長けた人達の思考方法を研究している。後半は主にコンピューター棋士の発達の仕組みの研究だ。 将棋は他の似たような…ゲーム(チェスなど)に比べて「取った駒を使える」のが独特のルールで、それが指し手の複雑さになり、チェスに比べてコンピューター棋士が強くなる速度が遅れた。その性能はソフトよりもハード、計算速度の早さで決まるものらしい。 羽生氏は「コンピューター棋士は指し手の読み込みは早いが、人間味のある指し方はできない。それができるようになれば面白い」と語っている。コンピューター棋士の研究だけに留まらず、人工知能の研究などにおいても同様だろう。どんなにコンピューターが強くなってもプロ棋士という職業は無くならないことが伺える。「揺さぶりをかける」「戦法を変える」など、相手との心理戦は、人間同士の勝負の大きな魅力だ。続きを読む
投稿日:2021.02.25
tomohix
人工知能や認知科学の研究者の話と羽生さんの話と交互に入ってきて、それぞれがどう見ているのか、どこに興味を持っているのかがわかって面白い。 10年くらい前の本なのだけれど、当時と今でだいぶ状況が違うのだ…なあと思うと、昨今の機械学習の急激な性能向上に驚く。 もちろん将棋のトッププロである羽生さんが対局でどんなことを考えながら指しているか、準備しているかが詳しく書かれていてよい。 対局では、少しでも先にどんどん指すほうがよいと思っていたのだけれど、そうではないことを知って驚いた。続きを読む
投稿日:2019.05.20
booska17
とても面白く読めました。 将棋って自分ではやらないので、トッププロがどのように考えているのかなんて、まったく理解もできない世界。それが読みやすく解説されていて、興味深かったです。
投稿日:2019.01.02
ykikuchi
"羽生さんという将棋のプロ、名人、天才といわれている人の思考のメカニズムに迫ろうというのが本書。 羽生さんが語る言葉は、思考を言語化するお手本ともいえる。自らの思考を言葉で表すことはとても難しいこと。…そして、その言語化した思考について解説もしてくれるのが本書の特徴。 できる人の思考回路を除き見ることで、我が身にも活用できるものなのか?思考の見える化を志した良書。"続きを読む
投稿日:2018.10.21
たけ坊
まだコンピュータが人間を将棋で破ることができなかった時代の話で、懐かしくもある。 羽生さんのメタ認知的な能力、言語化能力はやはり高い。また、脳科学者が羽生さんとその他のアマチュア棋士とで脳の働きを研究…した結果なども出ていて面白い。棋士の記憶力が圧倒的というより、棋理に適う直観というものがあって、ランダムな指し手とかは覚えるのが難しいよう。続きを読む
投稿日:2018.08.07
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