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藤田覚 / ちくま新書 (8件のレビュー)
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kitano
このレビューはネタバレを含みます
勘定奉行というと荻原重秀が代表的かもですが 地味に遠山景晋という学問吟味で見いだされた 英才が印象深いです・・・元々勘定という武士 にとって特殊技能は、家柄重視と思われる江戸 時代においても実力本位であり、歴代の勘定奉 行の中には後家人あがりで末端実務方から内部 昇進を果たし奉行になったものが続出、更には 「百姓と胡麻の油は搾るほど…」で有名な神尾 春央に至っては伊豆の百姓で、代官の不当な裁 判判決に不満を持ち、発奮して御家人株を買い 成り上がったとまで言われる・・・実務優先の 面白い幕府機構がありました(´・ω・`)
投稿日:2023.07.09
sueone
叩き上げから就任した者を含めて勘定奉行達が、財政運営に限らず諸政策に深く関与していく様が興味深かった。
投稿日:2022.01.31
mark55skywalker
江戸時代を通じて勘定奉行・勘定所がいかに重要な役職・役所であったか、また幕府経済がどのように破綻していったのかがわかる一冊
投稿日:2019.07.16
なー
身分制度ガチガチと思われる江戸時代において、実力者を登用していた勘定奉行。現在の財務省だけでなくて国土交通省や司法組織も兼ねていたスーパー組織だったのね。
投稿日:2018.10.06
tagutti
<目次> 第1章 勘定奉行は幕府の最重要役人 第2章 御家人でも勘定奉行になれる 第3章 財政危機の始まり 第4章 行財政改革の取組み 第5章 新たな経済政策の模索 第6章 深まる財政危機 第7章 財政破綻 <内容> タイトルは”勘定奉行”だが、江戸時代中~晩期の経済史にもなっている。驚きは、勘定奉行は三奉行の一つなのに、ここだけ世襲の江戸時代において、実務官僚ゆえに、御家人からでも出世できた(いやいや一般の町人クラスからでも)唯一の役職だったということ。 江戸時代の経済の基本は年貢=米だったので、貨幣経済の発達により、早晩破綻する流れだったのだが、勘定奉行はそれに抗うように様々な政策を出したが、抵抗勢力も多く、早急な結果が求められたこともあり、上手くはいかなかった。 新書なので、かなり駆け足な内容だが、ざっくりとはわかる。高校生には厳しいかもしれないが、指導する側の教師が読んで損はないだろう。
投稿日:2018.06.24
中村宗悦
どんな人が勘定奉行になったのか,勘定奉行へのキャリアパスはどのようなものであったのか,また勘定所の仕組みや役割などはどのようであったのいかについて前半で解説されている。後半は,実際に彼ら勘定奉行が何を…おこなったのかについて,財政・金融政策を中心に述べられている。 平易でわかりやすい叙述であるが,最新の研究成果も取り入れつつ,江戸時代の経済政策史がうまくまとめられていて,勉強になった。続きを読む
投稿日:2018.05.22
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