【感想】ねじの回転(新潮文庫)

ヘンリー・ジェイムズ, 小川高義 / 新潮文庫
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
5
6
8
1
2

ブクログレビュー

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  • きよきよ

    きよきよ

    果たして幽霊は居るのか?居ないのか?
    126年前に描かれた怖い話。純真無垢な子供が
    不気味。見えてるの?見えてないの?謎は深まっていく。
    両親と死別し、イギリス郊外の古い屋敷に暮らす聡明な兄妹。離れて暮らす伯父に雇われ、赴任してきた家庭教師である「私」。
    可愛く従順な子供達と屋敷を仕切る事となった「私」はある日、高い塔に見知らぬ男の影を見てしまう。それは以前勤めていた使用人に似ていた。しかし、その男はすでに死んでいた。

    YouTubeで知った本作。ホラー苦手な私はこれなら読めるかもと手に取った。ほど良い怖さで一気読み。いろんな解釈ができる。元祖、信頼できない語り手かも。人が一番恐ろしい。
    イギリス、子供、古い屋敷には幽霊がとても似合う。めちゃめちゃ面白かった。
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    投稿日:2024.03.10

  • tamasan7

    tamasan7

    このレビューはネタバレを含みます

    読みやすいのだが、とても難しい話だった。結局、幽霊はいたのかいないのか。子どもたちは無垢だったのか邪悪だったのか。
    いろんな解釈ができるホラー。訳者あとがきがとても興味深かった。幽霊が見えていたとしても見えていなかったとしても、子どもたちや屋敷を支配したい(それは最終的に雇い主であるこどもたちの叔父に認めてもらうこと)という主人公の奥底の願望から、幽霊を無意識に利用していたのではないかという推測はおもしろかった。

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    投稿日:2023.11.11

  • dai-4

    dai-4

    個人的・夏のホラー月間で。これはしかし、ホラーなのか?そういう目で見ない方が、まだ受け入れられた気も…。さておき、最初から最後まで、ずっと面白くなかった。なら止めろよって話なんだけど、小説って最後まで読んでみんと分からんから、起死回生を信じて、結局読み通してしまう。本作については、短かったのがせめてもの救い。新潮版にしたのは、苦手な古典作品で訳も古いとなると、本当に目も当てられないから。新訳のおかげで、あまり違和感を感じず読むことは出来たんだけど、逆にそのせいげで最後まで読み通せたって部分もあり、古い訳だったらもっとさっさと放り出せたのに…みたいなひねくれた感想も持ったりして。読み返すことも、他の版を読んでみることもない。続きを読む

    投稿日:2023.09.28

  • Modest Tapir

    Modest Tapir

    モダニズム文学の先駆者ヘンリー・ジェイムズの伝説的ホラー小説。
    ある屋敷に宿泊する人たちが百物語のように一夜ずつ怪談を語っていく集いを開いており、そこで語られる一つの話がこの『ねじの回転』

    作中作という形で語られる話であるが、主人公はいわゆる”信用できない語り手”で、幽霊の目撃談を始め、その幽霊に子供たちが操られているという話もどこか怪しい。
    この話を屋敷で出会う家政婦に語るのだが、その家政婦の存在すらも主人公に都合の良い扱いがされており、だんだん彼女の存在すらも主人公の妄想なのでは? とさえ思えてくる。
    何ならこの話そのものの存在すらも危ういバランスのもとで成り立ってるような、終始そんな不安感に包まれている。

    ちなみに本作は映画の方も有名。
    いくつか映画化されており、どの作品も解釈が違うよう。
    そのなかでも特にジャック・クレイトンが監督した1961年に映画化された『ねじの回転』は伝説的作品として有名で、90年代から00年代にかけてブームとなったJホラーに与えた影響は強い。

    さすがに百年以上前の古典だけあって今読んで新鮮さや、恐怖を感じることはない。
    だが、未だに欧米圏ではこの物語をどう解釈をしたらいいのか論争が起きるような作品ってことも面白い。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.19

  • luvlondon

    luvlondon

    自分が好きな感じの話ではあったんだけど、読んでいて、どうにも馴染めなかった……。訳がどうとかそういうのではない。

    少し時間置いて再読しようかな。色々な翻訳者さんたちのがあるから読み比べてみるのも面白そうだ。続きを読む

    投稿日:2023.05.17

  • flounder532002

    flounder532002

    古屋敷に住む子どもの兄妹に女性の家庭教師が雇われ、子どもたちに纏わる幽霊に果敢に挑み、奮闘する。難解に感じた。2023.3.24

    投稿日:2023.03.24

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