【感想】動物園ではたらく

小宮輝之 / イースト新書Q
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tagutti

    tagutti

    <目次>
    第1章  飼育係の仕事(多摩動物公園飼育係時代)
    第2章  飼育係長の仕事(上野動物園・井の頭自然文化園飼育係長時代)
    第3章  飼育課長の仕事(多摩動物公園・上野動物園飼育課長時代)
    第4章  園長の仕事(上野動物園園長時代)

    <内容>
    ビジネスにするか、自然科学にするか迷った。一応、著者の動物園の仕事を回想録のようにしたもの。なので、「動物園ではたらく」というタイトル通りのところもあるが、一方で従来の「珍しい生き物を陳列する」「可愛らしく見えるように餌付けする」「芸を仕込む」という動物園は過去のもので、「種の保存」であったり、「域外保全」であったり、動物園の仕事が増えたというか、変わったなかで、「パンダ」ばかりが相変わらず話題になるのはどうのか?のような提言もある。多くの飼育の失敗の話もある。今の動物園は、われわれ人間のほうが”展示”され、動物たちのほうが、人間を観覧しているのかもしれない。
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    投稿日:2021.08.21

  • きぼりねこ

    きぼりねこ

    人間が自然だと思う飼育方法と、本当に自然に近い飼育方法は案外違うらしい。
    野生では魚を食べる動物を飼育する時に魚ばかり与えると、実は野生では魚以外にも色々食べるので栄養が偏ってしまう。
    だから野生で摂取する栄養素を人工的に配合した餌の方が動物の体には良かったりもするという。
    飼育小屋や飼い方もそう。

    一見不自然に思えるものでも、プロの長年の経験からよく考えられているものなのだ。
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    投稿日:2021.08.05

  • okkkiy555

    okkkiy555

    素晴らしい本だった。上野動物園の元園長、飼育に40年携わった著者の自伝であり動物園の舞台裏が満載だった。中でもノウサギの飼育や安い動物の飼育で得られた経験や、トキから始まった人工飼料作り(ペレット)の誕生は何度も何度も読んでしまった。動物福祉を考えながら、見に来たお客さんを喜ばせ、種も保全する役割を持つ動物園の飼育員。なんて途方もなく責任が重い仕事なのか。でも動物に接することが何よりの喜びなんだと本を読み進めていってずっと感じていた。動物に携わる仕事を目指す若い人たちにもおすすめの本である。続きを読む

    投稿日:2021.03.17

  • jam

    jam

    上野動物園の園長を務めあげた著者から見た動物園のいろんな取り組みや動物たちとの奮闘や楽しみや日常。
    こういう現場の方の記録を読むと、大好きな動物の事を日々考える現場にいらっしゃる事が羨ましくなるなぁ(^^)。
    井の頭公園から鯉がいなくなったほんとの理由。
    矢ガモの捕獲劇。
    ウサギって飛び跳ねるのが好きなわけじゃないんだ?!
    花形動物ではない地味な動物たちの日々の暮らし。
    動物を愛し、現実を見つめ、未来を創っていこうとする動物園のスタッフのかたがた。

    大好きな動物が死ぬのを見るのが嫌だから…と動物の仕事を選ばなかった私は後悔しかないなぁ〜。
    動物好きには知識としても楽しい本。
    動物園に行きたくなる本。
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    投稿日:2019.08.27

  • ブクログスタッフ

    ブクログスタッフ

    3/20は上野動物園開園記念日1882年に開園。
    元・上野動物園園長がそこで働く人々の驚きと情熱の日々を語った一冊はいかが?

    投稿日:2019.06.19

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