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川本三郎 / 新潮選書 (9件のレビュー)
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臥煙
映画「男はつらいよ」シリーズは全48作。日本全国津々浦々、舞台となった土地を訪れる旅。 「男はつらいよ」に登場する街並み、SLやローカル線、現在は失われ風景、中には現在でも変わらぬ情景も。寅さんが訪…れた北は北海道から南は奄美まで、訪れる。 筆者は山田洋次のロケハンを絶賛している。日本の里山、ローカル線の駅など旅情あふれる風景。そして何十年も前の出来事でも地元の人々には映画のロケは重大な事件。「男はつらいよ」の舞台を旅しているというと、急に親切に案内してくれる。 失われた日本に出会える紀行。続きを読む
投稿日:2020.12.06
sagami246
旅が好きで、寅さんが好きな人なら、誰でも「男はつらいよを旅」してみたいと思うのではないか? それを、川本三郎は実際に行い、本まで書いている。羨ましい限り。 映画の場面を思い出したりして、面白くは読んだ…が、でも、自分で旅するのが正解だろう。続きを読む
投稿日:2020.05.10
ブクログスタッフ
8/27は男はつらいよの日 「寅さんの負け犬ぶりにいまだに共感する」という著者が、寅次郎の旅路をたどる!
投稿日:2019.08.29
モリゾウ
これを読むと寅さんを観たくなるし、旅がしたくなる。あの『新潮45』がこんな連載もしていたのか。こういうのだけでは雑誌は売れないんですかね。
投稿日:2019.03.23
ysdsts1981
2018年7月読了。 考えみたら「寅さん」は、メジャー都市よりは地方の小さい町や村を訪ねて行っているケースが圧倒的に印象に残っている。 それも、おそらくは「その町や村に行こう」と考えて行っているわけで…はなく、商売の行きがかり上、たまたまそこに辿り着いたというような行き方。 ガイドブックに載らない場所にこそ発見があるように思う。続きを読む
投稿日:2018.07.22
piccolo33
・・・『男はつらいよ』が好きだというのは、実は評論家として勇気がいる。『あんな、なまぬるい映画のどこがいい』と批評する評論家がいまだに多いから。 いっときは「隠れ寅さんファン」と自嘲していたが、年齢を…重ねるにつれ「カミングアウト」出来るようになった・・・ これを読んで、評論家とは粋がっている職業いうか、映画ファンとは別次元の異人種だなと思う。 シリーズ第5作の「望郷編」(1970年)あたりから寅さんが本格的に地方へ旅をするようになり、以後「ロードムービー」の色彩が俄然強くなってくる。 そして山田洋次監督は後世に残して置きたいような日本の風景、特に廃れてしまいそうなローカル鉄道が走っている懐かしい機関車や田園風景、昔ながらの古風な瓦屋根の並ぶ家々、亡びゆく古い小さな町・村を映画の中に撮りいれていく。 それが今では、失われたノスタルジーになり、新しさを求めないで、古いものを撮っているが故に、このシリーズが長く残り、時の風化に耐えている源になっている。 本著では北海道から沖縄まで、寅さんの辿った場所を尋ね歩くのだが、山田監督はかなりの鉄道オタクであり、今は廃線・廃駅になったような場所までこまめに撮影場所として選んでいる。そして鉄道ファンでもある著者もこまめにその足跡を辿って行く。 ただ48作全作品のロケ地を日本中隈なく見て回り、またそれに関連した山田洋次監督の他の映画の解説も入れるということで、最初は感心しながら読んで行くのだが、その内、盛りだくさんの美食を積み上げられて無理やり食べているような、いわば食傷気味に陥り、読むのも疲れてくる。 寅さんのような48作も続いた作品の足跡を全てを隈なく辿る手法は、もう少しバラける等のやり方を考えた方が良いのではないかと思う。 少々疲れました。続きを読む
投稿日:2017.10.27
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