【感想】疑問の黒枠

小酒井不木 / 河出文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • toca

    toca

    『KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ』の1冊。戦後初の文庫化というのは意外だった。
    この時代の探偵小説らしいテンポの良さで、一見、複雑な内容ながらサクサクと進んで行く。現代のミステリはこれに比べると随分と長くなったなぁ……というようなことを思う。続きを読む

    投稿日:2017.09.27

  • Pukasan

    Pukasan

    差出人不明の謎の新聞死亡広告。それを利用して、自らの模擬生前葬と還暦祝いを企画した社長・村井は、その生前葬の最中に本当に死んでしまう。さらに令嬢の失踪、村井社長の死体の消失と次々と事件が発生し……。

    裏表紙のあらすじすら読まずに本書に取りかかって欲しい。とにかくプロットが凄い。大きく分けて、村井社長の関係者、警察、法医学教室、という3つのグループの登場人物が入り乱れて謎に取り組む訳ですが、それぞれの行動がどれも怪しく見えてくる。誰が味方で誰が敵なのか、だれが本当の探偵役なのかさえ怪しくなってき、解決編を読みながら、各自の思惑が交錯し、この展開へと繋がるのか……!と膝を打つことしきり。素晴らしかったです。
    続きを読む

    投稿日:2017.09.09

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