【感想】ランウェイで笑って(18)

猪ノ谷言葉 / 週刊少年マガジン
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

    前巻から引き続きの合同展示会。いわば既に仕込みは終わった状態であり、この巻で描かれるのは来場者からの評価を待つだけの状態。だというのに何故ここまで緊迫感ある絵が展開されるのだろうね
    素直に尊敬してしま


    17巻ではサラッと流されていたファッションウィーク。それを合同展示会の中で振り返りの形で取り上げるとは思わなかった。
    そうか、合同展示会において服はその場だけで評価して貰うのではなく、それまでの積み重ねがあって評価されるという事か
    それを裏付けるかのようにこの巻ではこれまでの積み重ねが幾つも形を変えて表現されているね

    綾野麻衣への恩返しと反抗から逆に”Aphro I dite”から抜け出せていなかったに見えた綾野遠
    これまで遠は麻衣に気持ちが向きすぎている為に”Aphro I dite”に囚われているのだと思っていたのだけど、むしろ自分から囚われていたとは驚き。そしてその拘束から抜け出させたのは育人の存在が切っ掛けだというのだから不思議な話

    芸華祭までの物語において、パタンナーとしての才能は有ってもデザイナーとしての才能は無いと断言されてきた育人
    だというのにこの巻では育人のデザイナーとしての才能がこれでもかと描かれている。
    高度な技術で作られた白い服、自由にデコレーション出来るバッグ
    急成長を見せた育人の才能はそれでも至天に届かないかのように見えたけど……

    あの場面で差し伸べられた手はもしかしたらハンデだったのかも知れないし、一種の甘さだったのかも知れない
    それでもあの遠が育人を助ける動きをしたわけで。これは学園長が言っていたように遠が競い合う相手として、並び合う相手として育人を必要とした明確な一瞬だったんじゃなかろうか

    他にも美依や千雪の助力に支えられた育人の展示会。まさかその勢いで一位を取るとは全く予想していなかったよ!凄まじい奇跡が起きてしまったね!
    これは確かに皆の力あってこその結果なんだけど、皆がそれだけの助力をしたくなるくらいの才能と実力を育人が示したからこそとも言える
    母の手前とは言え、あの柳田があそこまで真摯に育人の事を褒めるとは思わなかった……


    そんな熱狂に溢れる合同展示会の合間に描かれた恋の煌めき
    始まりそうで始まらない育人と千雪の恋物語はようやく次巻にて進展らしきものが見られるのだろうか?
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    投稿日:2020.11.23

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