【感想】真説 日本の正体 封印された謀略の裏面史を紐解く

高橋五郎, 小池壮彦 / 学研
(2件のレビュー)

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  • yasz

    yasz

    1ヶ月以上前(2014.2頃)に読んだ本だと記憶していますが、タイトルにあった文言(封印された謀略の裏面史を紐解く)に惹かれて読んでしまいました。この本の出版は、2013.12.31となっていて、著者の持つ最新情報をベースに書かれていると思います。

    天皇マネー、原発と原爆の関係、明治維新の真実等、俄かには信じられないような話がオンパレードです。特に信じられない話は、アメリカの公称金塊保有量が8000トンといわれているのに、天皇の金塊は12万5千トンがフィリピンの山にある(p271)という様な内容です。

    このような話はある意味では面白いのですが、通常の認識からは飛躍しすぎているような気がしますので、類書や反論しているような本の意見も読んでみたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・明治以来の日本が帝国主義政策下で貯めこんだ資材、これは朝鮮・清国・満州・中国・ロシア・東南アジアから押収したもので、明治憲法下で不可侵とされた皇室財産に組み込まれた(p32)

    ・横浜正金銀行というのは、要するに天皇の銀行であり、天皇が大株主であった(p41)

    ・フィリピンは19世紀はスペイン領、1898年の米西戦争でアメリカ、1943年には日本が占領した(p43)

    ・よく映像でえ流されるニューメキシコ州の原爆実験はプルトニウム型原爆のみ、広島型の原爆は実験せずに、ぶっつけ本番であった(p44)

    ・明治維新による体制の変革は、徳川将軍家の資本を天皇家に移すことで経済的基盤が作られた、徳川時代からの継続性は大いにある(p79)

    ・戦前の宮内省は巨大組織、その中枢にあって天皇システムを運営したのは、宮内大臣・内大臣・侍従長・侍従武官長、戦後天皇システムが解体されたことになっているが、実際には軍部以外はほとんど残されている(p82)

    ・日本の原爆研究は、理研・陸軍・海軍とわけてやっていた、どこかが爆撃されてものこるように分散させた、理研は単なる研究所ではなく、朝鮮にコンビナートを持つ財閥であった(p87)

    ・日本での原爆開発は、通説では断念したことになっているが、本当は直前の8月9日までやっていた、琵琶湖ホテルでの原爆研究会議には、湯川秀樹・朝永振一郎、2008年ノーベル物理学賞の師匠(坂田氏)などが集まっていた(p90)

    ・朝鮮戦争では、ソ連製の戦車(中国人民軍、北朝鮮)に対して、アメリカの戦車は歯が立たなかった。日本の大阪の業者が造った改良バズーカ砲が一発必中で形勢逆転した(p91)

    ・昭和20年8月に、実は日本に3発の原爆が落とされているという説がある。長崎に2発落とされたが、そのうちの1発は不発だったため、日本軍がひそかに回収した(p93)

    ・スターリンが北海道侵攻をあきらめたのは8月22日、奇しくも、朝枝が不発原爆の話をソ連に持ち込んだタイミングである(p105)

    ・世界で核燃料の再処理が認められているのは、日本・米国・ロシア・英国・フランス・中国で、核兵器保有国以外では日本だけ。自前のウラン濃縮工場を持っているのは、日本・米国・ロシア・中国である(p127)

    ・天皇家は、いまから600年余り前に、皇位継承権をめぐって南朝と北朝にわかれて、抗争の末に足利将軍家をバックとした北朝が勝ち、南朝は衰退した。しかし天皇の正統性を担保する「三種の神器」は南朝が保持していたので南朝正統論というものが根強くある(p159)

    ・北朝天皇の権威に依存した豊臣秀吉と、南朝正統論に立脚した徳川家康という構図も見える、家康の天下取りには、南朝の残党が協力していた、徳川慶喜も南朝を正統とする考え方で一致していた、明治天皇は北朝の天皇だが、明治天皇は、南朝=正位、北朝=関位、と裁定した(p162)

    ・警察も自衛隊もJAL123便の事故原因を容易に明かさない、123便の積荷は糖類のステビアと、麻薬の種と言われた(p217)

    ・企業の売上げから取る税金は、国税庁にあたる「IRS=歳入庁」に入ってから、全部「ワシントンDC」の事務所を通して、手数料を引いてから国家の税金として戻される(p235)

    2014年4月21日作成
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    投稿日:2014.04.20

  • 湯遊自適 

    湯遊自適 

    友人から面白いから読めと教えられた高橋吾郎本。

    ミリオン出版の同著者「日本の正体」「真説ニッポンの正体」を再編したもの。

    冒頭にある「わからない者はわからなくてよい、最初から読まなければよい」

    この本は読者を確かに選ぶ。

    対談形式の為、他書を読まないと全貌が見えてこない部分も多々あるが、この手のジャンルでは新たな話もあり面白く読めるが、対談が故に具体的な記述よりも抽象、比喩が多く、イメージで語られる話が多い。理解不明な人は理解不能だろう。

    ただ、具体的記述については、バックボーン、金の流れ、人脈を記載しているため非常に興味深い話は多々ある。

    1日あれば読める本
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    投稿日:2014.03.01

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