【感想】ぼくだけの強面ヒーロー!

山田夢猫, 旭炬 / Splush文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
0
1
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • K

    K

    このレビューはネタバレを含みます

    ▼あらすじ
    母親の突然の再婚に動揺したユキは、
    家を飛び出し中学卒業まで住んでいたあかね町に帰郷する。
    四年ぶりの再会だというのに、幼馴染の七尾は消防団の作業に夢中で、ユキに対して冷たい態度を取っていた。
    日に焼け逞しく鍛えられた七尾の姿に、懐かしくも淡い気持ちが蘇るユキだが、過去のトラウマからお互いに一歩踏み出せず、ぎこちない時間が過ぎていく。
    そんな中、あかね町に超大型の台風が迫っていて――。

    ***

    見慣れない作家さんだな、と思いきやどうやらBL小説を出すのはこれが初めてなんだそう。
    なかなか面白く、旭炬先生のイラストも美麗で良かったのですが、ストーリーについては読んでて少し引っ掛かる点があったかな?といった印象でした。

    まず、ユキ(受)があまりに脳足りん過ぎて「ちょっとこの子、色々大丈夫か」とツッコミたくなる事が何度かあって、うーん…って感じでした。
    見た目も喋り方も凄く可愛いくて個人的には割と好みなキャラではあるんだけど、人をイラッとさせる要素も沢山あるキャラなので好き嫌いは分かれるかもしれません。

    あと、回想シーンでのユキに対するいじめの描写がなかなかリアルで胸が痛みました。
    でも、いくら幼馴染とはいえ中学生になっても男同士でベタベタしてたらそりゃあ周りから白い目で見られても仕方ないよなあと。
    ただ、いくらユキが馬鹿だからって何の説明もせずに突然突き放して逃げ回った七尾(攻)の行動には少し引っ掛かりを覚えましたね。
    多感な時期でもありますし、百歩譲って学生時代は仕方ないとしても、後々ユキにちゃんと謝って欲しかったなって。

    とはいえ、七尾は割と好みな部類のキャラでした。
    素直じゃないのと自分の気持ちをきちんと伝えようとしないので七尾にも若干イラッとするところはありましたが、何だかんだで世話焼きなところだったりユキの事が凄く好きなのは伝わって来たのでその辺は良かったです。
    特に受けに彼女がいた事を知ってどこまでヤったと問い詰めるシーンが印象に残りました(笑)

    二人とも見るからに両想いなのに距離が縮まっては離れを何度も繰り返すのでかなり焦れったく、作中の八割は喧嘩してるのでもう少しラブが見られると良かったのですが、最後はしっかりハッピーエンドなのでまぁいっかって感じです(笑)
    まさに、“雨降って地固まる”なお話でした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.08.02

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。