【感想】サイコさんの噂

長谷川馨, 流刑地アンドロメダ / アルファポリス
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • サバ

    サバ

    実際に数年前に流行ったワードも出てきて読み始めからワクワクした!
    "ひとりかくれんぼ"やってみた実況で見たな〜

    女の子たちがすぐ泣くし、なんかもう辟易しながらページ捲ってた。最後まで読んで1番怖かったのが、サイコさんの呪い云々より"かごめかごめ"の都市伝説。子供の頃何度もやった遊びには、こんな意味が秘められていたかもしれないんだ…今の子達はやらないだろうけど、当時は公園で頻繁に見た光景だった。

    「マヨイガ」にも屋敷が登場して、あちらは訪れた者に富を授ける不思議な家だった気がするが、対してこちらは、屋敷は登場すれど迷うのは亡者ばかりで絶対迷い込みたくない場所。黄泉比良坂とか、実際に異次元に迷い込むこととかあるんだろうか…生死を彷徨う時に見る夢じゃなくてさ…神隠しとか言い伝えとかあるから全く無いわけじゃない気もする…

    ちょいちょい難しい四字熟語が出てきて、無知なわたしはすぐ意味検索するのに手を止めちゃう。委細承知も知らなかった…

    今北産業とか、もう懐かしいワードばかりで恥ずかしい。
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    投稿日:2023.09.09

  • もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中

    もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中

    このレビューはネタバレを含みます

    ネット上で流行する都市伝説"サイコさん"。彼女に質問すると、たちどころに真実を答えてくれる。コックリさんのように複雑でも危険でもなく、気軽に出来る占いとして話題になっていたが、その一方で呪いの存在が密かに囁かれていた。



    あらすじも満足に読まずおそらく、表紙買いした一冊。積読のなかから漁って読んでみたが、久しぶりに大変面白いホラー小説だった。都市伝説、今は廃れてしまった、村の古き因習、土着の信仰などなどオーソドックスであるが私の好きなものがぎっしり詰まってた。主人公たちが高校生徒いうこともあり、最初は眩しいまでの青春の日々を謳歌していた。しかし、ある友人が問題を解決しようとサイコさんに質問をしてしまった。その事によって始まった恐怖の日々が、平和だった日々に影を落とす様が非常にうまく面白い。また、希望が見えてほっとひと息つけたかと思えば、その希望も奪われ絶望の淵に叩き落とされる様は圧巻だった。2ちゃんねるのような巨大匿名掲示板の書き込みや、LINEのようなチャット型通話アプリのやり取りも非常によい。サイコさんに関する考察ブログなど、作中に出てくるそういった演出も細かく、リアリティがあった。 元凶である怨霊が支配する屋敷に乗り込むシーンは、些か飛躍していたように思うが、ホラーゲームの「零」シリーズが好きな人は、こういう展開は好きなのではないだろうか。最初に述べたように、この一冊には都市伝説、土着信仰など様々な要素がぎゅっとつまっている。しかし、それぞれがうまく融合しているので、すごいボリューミーだった。個人的には大満足の一冊。

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    投稿日:2020.09.22

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