【感想】カルロス・ゴーンの経営論--グローバル・リーダーシップ講座

公益財団法人日産財団, 太田正孝, 池上重輔 / 日本経済新聞出版
(12件のレビュー)

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  • りょう

    りょう

     日産自動車の業績をV字回復させ、カリスマ経営者と一世風靡したカルロス・ゴーン氏、彼が次世代のグローバルリーダーを育成するために開催した講座、GLOBAL RESILIENT LEADERSHIP PROGRAM(逆風下の変革リーダーシップ養成講座)をまとめた書籍である。
     自身の経験と実績から、グローバルリーダーの定義、リーダーとリーダーシップの違いや強いリーダー、CEOの心得、必要な素質を実務でのケースに例えて解説している。
     リーダーは完璧であるのか、リーダーの振る舞い、危機が迫ったときの解決法なども基本から解説されている。氏は、レバノン系の両親から産まれ、ブラジルで育ち、フランスで教育を受け、世界でビジネスを行うというグローバルリーダーの鑑であるといえるだろう。
     数多く出版されているビジネス書の中でも本書は、グローバルな視点での経営を行う者、グローバルリーダーについて学びたい者にお勧めしたい。非常にわかりやすく記された良書といえる。
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    投稿日:2023.02.24

  • fruit-tarte

    fruit-tarte

    p30 マネジメントとは、脳で知りながら、同時に心で理解し、勘を働かせるものです。それをするには「経験」が必要です。
    p65 厳しい決断をする時は、「信念を持つ」「実行させる」「期待できる成果を示す」(略)1つ目は、これが最も重要なのですが、「自ら強い信念を持つ」ことです。厳しい決断を下す時には信念が必要です。ですから、最初に自分自身を説得しなければなりません。(略)もし、自分の決断しようとしていることに自分が納得できないのなら、やらないほうがましです。
    p85 自分のコミュニケーションの仕方が、自分の持つメッセージより重要になることはありません。けれども、メッセージを効果的に発信できるようになるためには、やはりコミュニケーションという手段が大切なのです。
    p148 真のリーダーは危機で厳しい判断を下し、人の嫌がることをさせる。そして持続的に成果を出し続ける
    p193 会社にとっての危機は、社員にとっての好機なのです。
    p241 ゴーンの思慮深くあり大胆である意思決定の背景には、常に「本質と大義」のいうものが存在しています。(略)どのような大変さや厳しさを伴う意思決定であっても、そこに「本質と大義」が存在しさえすれば、根底から覆るようなことにはならず、必ず周囲の人達に共感してもらうことができます。
    p274 成功している人と失敗している人の大きな違いは、物事がうまくいかなくなっていることに反応できるかどうかです。(略)けれども、物事がうまくいかなくなっている兆しが見えていても「どうしようかな。ちょっと待ってみようか」と何もせず、さらに問題が明確化しても「まだ様子見だ。動きたくない」と何もしないでいると、大失敗を経験してしまいます。物事がうまくいっていないという兆しをどれだけ早く検知して、それに対してどれだけ正しく行動を起こせるかが問われます。
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    投稿日:2020.03.22

  • hiyusuke9

    hiyusuke9

    カルロスゴーンの経営論についての一冊。

    ゴーンへの質問と回答の方が、学問的な項目よりも為になるし面白かった。

    どんな状況でも結果を残し続ける事、チャレンジな事を始めた時には自分でも徹底して携わる事、仕事の本質にという概念を明確化して本質に従って行動する事の重要性を認識する事。

    ゴーンさんは結局日産の社長は解任されちゃってるけれど、やはり凄い人なんだなっていうのは間違いない。
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    投稿日:2019.09.15

  • ナベたろう

    ナベたろう

    カルロス・ゴーンへのインタビューを交え、彼の経営ポリシーに迫る1冊。
    ビジネス書として内容は大変良いと思えるし、
    書かれていることに対しても概ね納得できる良い本。
    あの事件が起こる前であれば、そう思えるが、今はもちろん異なる。
    正直もったいないと思える半面、今の事件に繋がる彼の考え方も垣間見える。
    ある意味、別の観点から楽しんで読むことのできる本かもしれない。
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    投稿日:2018.12.25

  • いおり

    いおり

    渦中の。しかしEVを広めた決断と実現力は本物。社内で抵抗のありそうなことは、決断しようとしていることを伝え、反応を踏まえて対応を考えた上で決断する点は自分たちも真似したい点。視野については短期から長期に移るのではなく、同時に考える。続きを読む

    投稿日:2018.12.23

  • ストーリー戦略コンサルタント【芝蘭友】

    ストーリー戦略コンサルタント【芝蘭友】

    Vol.395 グローバル・リーダーシップ講座。何が人を動かすのか?
    『カルロス・ゴーンの経営論--グローバル・リーダーシップ講座』
    (太田正孝 (編集), 池上重輔 (編集)/日本経済新聞出版社)
    http://www.shirayu.com/letter/2017/000805.html続きを読む

    投稿日:2018.12.20

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