【感想】はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ

石川明 / ユーキャン
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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9
4
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ブクログレビュー

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  • かくろく

    かくろく

    このレビューはネタバレを含みます

    ひょんなことから自社で社内起業のコンペに出ることになり、参考図書として紹介された本。

    社内起業のための本としては勿論、会社の中で何か新しいことをしようとする際にも役に立ちそうな思考法やテクニックが書かれていました。
    新しいことをやれと言われているけどアイディアが思い付かない人、新しいことをやりたいけどやらせてもらえない或いはうまく行かないという人にも気付きのある一冊だと思います。

    以下、印象的だった部分。
    •「自分のやりたいことがそのまま実行できることはめったにありません。大事なのは、『世の中のニーズ』と『あなたが実現したいこと』と『会社の目指す方向性』、この3つを満たすことです。」(p.19)
    •「従来は、基幹事業で着実な成果をあげてきた人がおもに登用されてきました。しかし最近では、海外子会社や新規事業の立ち上げなどの実績が、より評価されるようになっています。これは、企業が社員に、『管理•マネジメント系』の能力に加えて、『創造•変革系』の能力を求め始めている現れではないかと私は見ています。」(p.23)
    •社内起業ならではの5つの壁。①既存事業とのカニバリゼーション、②会社内における保守性、③スピード感(階層の多さと機能が細分化されていることによる)、④危機感、⑤インセンティブ(昇進するとは限らない)(p.31)
    •「新規事業は、本質的に『やってみなければわからない』もの」(p.42)
    •5つの覚悟を持つ。①失敗する覚悟、②主体者として先頭に立つ覚悟、③なんとしてもカタチにする覚悟、④社内資源を自ら確保する覚悟、⑤時に敵を作る覚悟。(p.47)
    •「リクルートには『幅広い市場に、自由に乗り出している』という印象があると思います。しかし(中略)『人の生死を左右するようなビジネスはやらない』というOBゾーンがありました。」(p.78)
    •新規事業の検討メソッド。①既存事業を5W2Hで定義し、軸を一つずつずらす、②アンゾフの成長マトリックス(市場•製品の2軸で4象限に分けるのが一般的だが、5W2Hから2軸を選びバリエーションを設けて考えてみる、③既存•新規の2象限でなく既存•浸み出し、跳び出しの3象限にして9マトリックスにする。(p.88-111)
    •「事業とは『不』の解消である」(p.120)
    •「リスクを指摘するのは中間管理職の仕事、判断するのは経営者の仕事」(p.206)
    •経営者が判断しやすい事業企画書。①何をするのか(事業概要)、②なぜやるのか(背景、期待できる成果)、③儲かりそうか(市場の大きさ、誰から何への対価を得るのか)、④勝てそうか(自社の強みと競争優位性、戦略戦術)、⑤できそうか(必要な投資、実行計画、リスク分析)(p.213)
    •「事業化の承認は(中略)社内の役員会議で行われます。しかしこの最終段階で、関係者にいきなりゼロから情報を伝えるのは禁物」(p.220)

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    投稿日:2021.12.30

  • j-ok

    j-ok

    新規事業のアイデアにつなげる国語(誰のどんな不)・算数(不の大きさ(
    (事業規模))・理科(不が生じてる理由)・社会(不が解消されない背景)の考え方が分かりやすかった。

    経営者や社内の巻き込み方、アイデアを事業計画にしていく手順など企業内で新規ビジネスを担当する時の参考になる一冊続きを読む

    投稿日:2021.11.21

  • hardstudy

    hardstudy

    リクルートで新規事業RINGの運営に長年携わり、ご自身もオールアバウトを創業された方の本。おすすめ!

    投稿日:2021.01.22

  • koshirock

    koshirock

    新規事業を一つ企画・推進するぞと決めて買った本。私がHRTechの会社にいるせいか、リクルートの話はすごく頭にはいってくるし、腑に落ちることが多い。事業とは不の解消である というのが刺さりました

    投稿日:2021.01.19

  • 伊藤太一

    伊藤太一

    ①アイデア→②プラン→③計画→④事業計画書作成→⑤承認

    ③以降のノウハウを知りたくて購入。
    テクニカルとメンタルが半分ずつ。

    どちらも役に立ちそうなので、
    2回目は自分のビジネスと比較しながら読みたい。続きを読む

    投稿日:2020.04.29

  • mikuriya

    mikuriya

    仕事とは何かをそもそも見直すきっかけになる。
    本書では「新規事業の担当者=新しいことをやろうとする人」として読むのが適切であり、すべての人に通じるところがある。

    筆者はAll Aboutの創業者、リクルートOB、新規事業のインキュベーターを7年務めた。

    ■新規事業の原点
    自分の会社が世の中の役に立てることはないか、そのシンプルな問いかけが第一歩。
    社内企業家のチャンスは「自分・会社・世の中」の接点にある。世の中のニーズ、あなたが実現したいこと、会社の目指す方向性、この3つを満たすこと。


    ■独立起業にはない「社内起業」のメリット
    ・資金
    ・人材
    ・信用
    →因果関係を整理するならば、信用がないから資金を得るのに苦労し、信用がないから人材獲得に苦労する


    ■社内企業ならではのハードル
    ・既存事業とのカニバリゼーション
    ・過剰な保守意識
    ・スピード感
    ・危機感
    ・インセンティブ

    ■自分のミッションを整理する
    具体的な検討に進む前に確認しておきたいこと。
    1.目標と期限は明確に
    2.何をもって良い事業案とするか
    ・目指す事業の評価軸(規模、収益性、独自性)
    ・事業企画の評価軸(具体性、論拠、実行性)
    ・自社らしさの評価軸
    3.投資できる社内資源の制約

    ■自社の経営陣を営業先だと考える
    新規事業の担当者は「上からの指示が曖昧だ」「社内の協力が得られない」といった不満を覚えがちですが、相手が「同僚」ではなく「クライアント」だと思えば当然と受け止められる。

    ■ビジネスチャンスを探すステップ
    1.誰がどのような時にどんな不を抱えているのかを捉える
    2.期待する事業規模に相応しい大きさの不であるかを確認する
    3.その不が生じている理由を分析する
    4.その不が解消されていない社会的な背景・慣習を探る
    続きを読む

    投稿日:2020.03.10

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