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オースティン・フリーマン, 渕上痩平 / ちくま文庫 (8件のレビュー)
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fattycatlover
このレビューはネタバレを含みます
ネットで見かけて。 ソーンダイク博士という名前に聞き覚えがある気がしたが、 読んだことはないはず。 シャーロック・ホームズのライバルの一人と言われるだけあって、 レトロな感じで良かった。 第二章冒頭の「知り合いになるには然るべき紹介からはじめる」とか、 いかにもイギリスらしいし、 人を会うのに使いを出すとか、連絡をつけるのにメッセージを書いて届けるとか、 女性に対する距離感とか。 最近エジプトのミイラの話を読んでいたので、 多分それがトリックの要だろうなという予感(推理ではない)がしていた。 そこも面白かったし、 ソーンダイク博士とそのジュニア・パートナーの ふざけあっている会話も面白かった。 衝撃的だったのは「カルトナージュ」。 自分が知っているカルトナージュは、 厚紙で箱を作って、紙や布を貼る素敵な趣味だ。 だがエジプト学では、 亜麻布やパピルスを糊や接着剤で何層も貼り重ね、 ミイラで型をとり作った棺のことだったとは。
投稿日:2024.04.11
Lepus in December
オシリスの眼 第1章 消えた男 第2章 立ち聞き 第3章 ジョン・ソーンダイク 第4章 法的な難問とジャッカル 第5章 クレソンの水田 第6章 付随的な情報 第7章 ジョン・ベリンガムの…遺言書 第8章 博物館の恋物語 第9章 リンカーン法曹院のスフィンクス 第10章 新たな同盟 第11章 証拠の再検討 第12章 発見の旅 第13章 検死官の追及 第14章 読者を検認裁判所にご案内 第15章 状況証拠 第16章 ”アルテミドロスよ、さようなら!” 第17章 告発する指 第18章 ジョン・ベリンガム 第19章 奇妙な討論会 第20章 事件の終結 Hodder & Stoughton「The Eye of Osiris」 1911年 訳者あとがき 渕上痩平 1 レイモンド・チャンドラーが敬愛した作家 2 ロジックの精髄を究める推理小説 3 登場人物等についての補足 4 もう一つの「オシリスの眼」 5 エジプト史との関連 6 おわりに続きを読む
投稿日:2024.03.26
るこ
ミステリ。 探偵役はジョン・ソーンダイク。 知らなかった作家・作品だったが、非常に好み。 理性的な登場人物たちによる、知的な会話が心地良い。 限られた情報からの論理的な推理が、正統派ミステリという感じ…。 主人公バークリーのロマンスシーンに、事件の伏線が張られていたりと、作品として完成度が高いように思う。続きを読む
投稿日:2023.06.21
クマオ
久しぶりにミステリ読んだ。 エジプトのミイラや遺跡、王たちの話が出てきて、アクエンアテンも出てきてうれしい。大英博物館行ってみたい。 ソーンダイクという名前は聞いたことがあったけど、これがそうだったの…か。クリスティーの「おしどり探偵」を読み返してみよう。続きを読む
投稿日:2021.07.03
ゆーじあむ
お恥ずかしながら、ソーンダイク博士シリーズの長編を読むのは本作が初めて。電子書籍も含めて積読本はそれなりにあって、最初の長編『赤い拇指紋』も持っているのだが、代表作の一つと言われているこちらを先に読ん…だ次第。(訳者の渕上さんによる、ソーンダイク博士短篇全集が近々刊行されることも理由の一つ。) 恋愛エピソードが時代がかっているのは、まさにその通りなのですが、途中までは話の本筋より、むしろそちらの方が気になってしまいました。 本作で取り上げられるエジプト学も興味深かったけれど、やっぱり面白かったのは話の本筋。丁寧なロジックがいいですね。続きを読む
投稿日:2020.03.19
bonniejackdaw
エドワード時代のイギリスが舞台の古風な推理もの。ミイラやバラバラ死体といった猟奇的なエピソードと、その時代の節度ある道徳観が混在している。謎の解明に当時最新の技術だったエックス線撮影が出てくるのも面白い。
投稿日:2017.07.31
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