【感想】監禁された無垢な花 黒龍に攫われて

今井茶環, 旭炬 / セシル文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • megumi33

    megumi33

    このレビューはネタバレを含みます

    良かったです。
    最初の出逢いのシーンは、金木犀の咲き誇る静かな秋の庭。とても美しい印象的なシーンでした。
    購入前にアマゾンで偶然見つけた時、主人公の美少年が五歳で父方に引き取られて以来、ずっと書庫に軟禁状態であったこと、そのため本好きで色々な本を読んでいるというキャラ設定にも惹かれるものがありました。

    主人公偲は五歳の時、母を失い、父親に引き取られたものの、22歳になったある日、ある男が彼を攫いにきた。けれども、その男は実は偲の父から息子を殺すように依頼を受けた殺し屋だった―。

    その男というのは実は香港の裏社会で力を持つマフィアのボスだったが、偲にひとめ惚れして殺すのを止め、香港に連れ帰ったのだった。
    ―お前は俺が守る。
    強い意思で偲を守ろうとする男だったが、やがて、偲が生きていると知った日本の父がまたしても刺客を差し向ける。

    感想としては正直、最初はイマイチという感でした。出逢いが鮮烈だっただけに、その後の展開はありがちな―男が偲を香港に連れ帰り強引に迫るというものだったからです。
    しかし、後半を過ぎた辺りから、少しずつ盛り上がってきました。
    生命を賭けて愛する偲を守ろうとする黒龍のボス、ライル・ウォンと最初は怯えて彼から逃げようとしてばかりいたのに、一途に彼を信じようとする偲の姿に引き込まれました。
    煌めく香港の夜景や港を背景に描かれるアクションシーンは、まるで香港映画を観ているようでもありました。
    前半までは☆三つといったところですが、後半の盛り上がりで☆四つです!

    これはあくまでも個人的趣味なんですけれども、私はBLの表紙で、割とBLっぽくないイラストが好きてですが、この表紙はまさに好みにどんぴしゃりでした。女性と間違えられることの多い偲の美しさをよく表現していると思います。
    この表紙に魅せられて購入を決めた部分も大きかったです。ただ、挿絵のライル・ウォンはちょっと表紙から私がイメージしていた感じとは違っていて、好みではなかったかな。そこが少し残念ですが、これは作品内容とは直接関係はないですね。 

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    投稿日:2016.10.16

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