【感想】14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト

飲茶 / 二見書房
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
13
3
4
2
0

ブクログレビュー

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  • はる

    はる

    面白い。
    上手い。高校の授業で倫政をとっていたがとある人間、そいつはこういうことをした+‪α‬でテストを受けるみたいなやり方しか思いつかないようなものであったが、この本は違う。教科書ではないのが逆に分かりやすくなっている。具体的には流れがあるのだ。哲学にも明確な流れが。当たり前だと思っていたが、学校の授業では感じられなかった流れと面白さがあった。かなりオススメである。
    入門なので哲学を少ししか(人の名前だけとか)知らない人にはかなり面白いと思う。
    ちなみに、この本の裏テーマはニートである。それだけ行言っとく。


    私は220円でbookoffでたまたまこの本を手に入れた。とてもラッキーだったと思う。ありがとうbookoff!!
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    投稿日:2024.04.23

  • pika

    pika

    「14歳からの哲学入門」これもまためっちゃ面白かった「史上最強の哲学入門」でもっと知りたい!と思った近年の哲学をさらに詳しく、わかりやすく読みやすく面白く解説、最後に「哲学は死んだ」として著書からの現代に生きる若者への想いが激アツ。著書の大ファンになりました。もっと読みたい!著書によるもっと掘り下げた近年哲学者の思想解説を読んでみたいのもあるけど、この飲茶さんの哲学書も読んでみたい(*^^*)
    様々な哲学者によって培われてきた哲学を学び、それを現代の我々が乗り越えていこうという前向きなメッセージに元気が出るし刺激をもらえた。
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    投稿日:2024.02.07

  • やみのあ

    やみのあ

    夫から借りて読んだ本。
    この著者の本は他にも読んでいて、文体は読みやすかったけど、今回はずっと注釈を読んでいるような気分で読み進めづらかった。
    ただ半分読み終えた辺りからは無理に何かを得ようとするのを辞めた結果、わりとサクサク進められるようになった気がする。
    元々哲学に興味がとてもあるわけではなかったので、へぇって感じだったけど、一つ一つの主張についてはふんわり感じていた色んな考え方を言語化された気がして少しすっきりした。
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    投稿日:2024.01.15

  • シン

    シン

    キリスト教の権威が失墜し、人々は神に頼らず、自分達の理性で物事を考え始めた。そこで、人間が認識できる範囲はそもそもどこからなのかを考えたのが、デカルトやカントといった近代哲学者だった。彼らの主張は合理主義と言われる。
    合理主義的は、人間の性質を抽象化したものである。でも個人個人の思考はそんな簡単に一括りできないだろう、現実をもっと重視しよう。そんな実存主義が、キルケゴールやサルトルらによって広まった。
    その後、人間の思考は、属する社会や文化によって異なる「構造」によって決まってしまう。だから、どんな構造があるのか考えようという、ウィトゲンシュタインらによる構造主義が現れる。
    構造主義のあとは、反哲学主義。デリダは構築なんて解釈次第でなんとでも捉えられるという脱構築を主張した。
    そして、いま。新しい哲学はもう現れないという。ボードリヤール曰く「哲学は死んだ」。だが、偉大な哲学者達は、現状の常識では思いもつかない考え方を編み出しできた。哲学は死んだ。そんなこと知るかとばかりに新しい常識を生み出す人物は現れるのか?否、常に常識を疑い続けよう。そうすることでなにか見えてきそうなものだ。

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    投稿日:2023.12.11

  • ざどだぞ

    ざどだぞ

    難解な部分を取り払って、哲学を14歳レベルの極端で幼稚な発想として解説する哲学書

    「史上最強の哲学入門」は西洋哲学の全体的な流れであったが、
    本書は、合理主義、実存主義、構造主義、ポスト構造主義、これからといった部分にフォーカスを当てている。続きを読む

    投稿日:2023.10.30

  • conofelice

    conofelice

    「14歳からの」とタイトルについているけど、他の著作とは被らない内容なので、著者の著作が好きだったら手に取って欲しい本。
    永劫回帰のニーチェに始まり
    合理主義
    演繹法で神の存在証明まで行ってしまったデカルト、帰納法&経験主義のヒューム、精神で合理論と経験論を統合するカント、弁証法で絶対精神に行っちゃうヘーゲル
    実存主義
    ネガティヴすぎて絶望し神に可能性を見出すキルケゴール、実存>本質で社会にEngagementすることを呼びかけるサルトル
    構造主義
    (無意識を発見したフロイト)、構造を無意識に選ぶというレヴィ=ストロース、言語は無根拠なルールによって成り立っているとして哲学をおわらせたウィトゲンシュタイン、そして客観的な手法がないために構造主義が廃れる。
    ポスト構造主義
    真の意味は知りようがないので二項対立で脱構築を訴えるデリダ、消費される記号は無限に生産できるので資本主義社会は破綻しないというボードリヤール、ポスト構造主義=システムの内側に囚われた人間はその範囲内でしか思考できない。
    これからの哲学
    経済を回すために仕事し、記号消費する現代にあってニートは社会システムを変える希望。働かない社会。目的やするべきことを持たず幸せに生きていく哲学。

    いわば、真理探究に関する哲学史。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.20

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