【感想】異種恋愛物語集 第三集

芥河和真, D・キッサン, 墨佳遼, ながべ, 三三, 尾方富生, 山口ツトム, 晴智 / Comic ZERO-SUM
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • arianrhod

    arianrhod

    表紙絵になっているながべの「非常食とご馳走。」を読みたくて。物言わぬ者が愛しくなる気持ちはわかるような気がします。もう亡くなった愛犬は、私がつらい時には不思議とそばにいてくれ、素晴らしい毛並みを自由にさせながら私に自分の大きな頭を私の肩やひざに預けてくれるままにしてくれました。慰めもアドバイスも説教も何もないのが一番の癒しだったのを覚えています。そういう感じがする本です。続きを読む

    投稿日:2018.03.28

  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    (3)が出て、嬉しいよりもホッとした私
    自分でも性格が悪いかもなぁ、と思ってしまう
    異種恋愛を面白い、最高だ、と思っている自分を恥じた事はない
    しかし、未だに世間一般的に受け入れられてないな、と感じる事はある。オカヤド先生の『モンスター娘のいる日常』や、影山理一先生の『奇異太郎少年の妖怪絵日記』などが、種族の壁を超えた恋愛の良さを説いてくれ、株こそ上がっているけど、やっぱり、イロモノ扱いだ
    人が人を好きになる事は普通だ、と常識的な人は言う。でも、その「普通」の根拠が何なのか、が私には分からない。人が人でない者に惹かれてはいけない理由も分からない
    人は自分が持っていない長所を持っている他人に敬意や思慕の念を抱き、その情がいつの間にか、恋心に形を変えていくのだから、人の理の外に存在し、力強さを有する異種生物に憧れが芽生え、それが愛情に育っても、何らおかしくないはずだ
    「普通」と「異常」の差などありはしない、と自信を持たせてくれるのが、このアンソロジーコミックだ
    『人外の嫁といちゃいちゃするアンソロジーコミック』のレベルは高かった
    ただ、個人的にストーリーの良さで勝っている作品は、コチラの方が多い、と思う
    絵柄やラストで好みは、人外好きでも別れると思うが、私的に推したいのは、晴智先生の『先生と恩人さん』だ。このアンソロジーコミックを次に飛び出すのは、この作品だな、と読み終わった後に感じたのだ
    視力にハンデを抱えながらも、決して、己が生きる意味だけは見失っていない元・物書きの男と、そんな彼に醜い姿を見られずに済んでいる事を安堵し、同時に真実を打ち明けたいジレンマを抱える毛むくじゃらの怪物の娘、この組み合わせにグッと来ない訳がない
    何より、“先生”の笑顔が最高なのだ。彼の誇りを踏み躙ってしまう気もするが、コトバよりも笑顔が思い悩み苦しむ者の心を晴らす事もあるのだ
    この台詞を引用に選んだのは、もう、ほんと、シンプルに心を揺さぶられたから。真の忠義とは、形などには囚われぬ。年齢も性別も種族も関係ない。守りたいモノを揺るがぬ信念と実力で守ってこそ、真の忠誠だ
    続きを読む

    投稿日:2017.01.10

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