【感想】ヒコベエ

藤原正彦 / 新潮文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tantan

    tantan

    藤原正彦先生の少年時代の自伝的小説。おもしろい。戦後当時の様子が生き生きと描かれている。ひこべえは体も大きく運動も得意で頭も良い、こんな恵まれた少年だと充実した章ね時代を送れるんだろうなと思った。数学者の藤原先生なので算数・数学ネタを期待するが、いくつか算数ネタが入っていて良かった。幼少の頃から計算は得意だったそうです。続きを読む

    投稿日:2022.03.12

  • kazzash

    kazzash

    『国家の品格』で有名な数学者、藤原正彦の自伝的小説『ヒコベエ』
    藤原正彦さんらしく随所に自虐的な笑いをちりばめ、時に国家観や歴史を語る。
    少年時代の甘酸っぱい恋の話なんてのもあって、、少し意外(笑)

    少しずつ読んだのだけれど、毎度「ヒコベエに会いたいな」という気持ちで本を広げた。
    まっすぐなヒコベエ、ヒコベエとともに、笑い、楽しみ、悔しさをかみしめ、考え、驚き・・・と様々な体験ができた。
    爽快な小説!

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより】
    満州で戦禍に巻きこまれ、命からがら日本へ引き揚げてきたヒコベエ一家は、信州諏訪に身を寄せる。なだらかな稜線を描く山や緑深い自然に囲まれヒコベエは腕白坊主に成長する。やがて一家に訪れた転機。母の小説がベストセラーになり、父も作家の道を歩み始め……。貧しくとも家族は支え合い励まし合って生きていた。日本そして日本人が懸命に生きた昭和20年代を描く自伝的長編。
    ———————
    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    藤原/正彦
    1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。新田次郎と藤原ていの次男
    ————————
    【目次】
    第1章 五歳のガキ大将
    第2章 信州の夏
    第3章 学校の孤独
    第4章 武蔵野のわが家
    第5章 クラスのために
    第6章 思いがけない告白
    ----------------
    続きを読む

    投稿日:2014.07.08

  • kazuhisachiba

    kazuhisachiba

    自伝ではあるが,幼少期より自己を客観的に冷徹にメタ認知する姿勢は研究者だな,と感じる.如何に,現在の人間性が形成されていくか,幼少期の家庭教育が手に取るように判る.“流れる星は生きている”をはじめ,御両親の作品群の横糸的役割でもある.続きを読む

    投稿日:2014.05.19

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