【感想】城の中の城

倉橋由美子 / 新潮文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ちてこ

    ちてこ

    このレビューはネタバレを含みます

    1980年。桂子さんシリーズ。再読。ここらあたりから旧かなづかひの文体となる。
    山田信さんと結婚し、智子、貴を育てている桂子さん。片手間に翻訳?の仕事などしている。桂子さんのお父さん牧田圭介さんは出版社の社長だし。
    山田さんがキリスト教の洗礼を受けたことから戦争勃発。それって桂子さんにとっては離婚理由にもなりうることなのだ。結局、洗礼はなかったことになり、桂子さんは3人目の子供を授かるのだが。
    ちなみに耕一さんとまり子さん離婚。裕司さんと美津子さんも離婚(美津子さんが入信したから)。そして牧田圭介さんなくなり、山田さんが出版社に関わることになる。いずれは桂子さんも。
    付録がついてて、作者へのインタビューが載ってる。そのひとつに「上流階級を書いててハナにつくと言われるが、こんなの今どき中の上で上流なんてもんじゃない」と言っているところが笑えた。バブル前夜ぽい発言。

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    投稿日:2022.09.21

  • 深川夏眠

    深川夏眠

    30歳、二児の母である美貌の人妻・桂子さんが、
    夫がいつの間にか勝手にカトリック信者になっていたことを知り、
    棄教か離婚かの二択を迫るのだけど――でも、あくまで優雅。
    本筋とは関係ないけど、一番笑ったのは
    桂子さんの長女・智子さん(六歳)による
    「古池や人が飛びみ土左衛門」……でした☆
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    投稿日:2011.12.12

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