【感想】偉大なる魔女プアン様の観察日記 2巻

高瀬飛鳥 / 月刊ガンガンJOKER
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    ブァッ、と来た
    高瀬先生、化けたな、かなりイイ方向に
    (1)からの良さは残しつつ、各キャラが心に孕んでいるシリアス面を前に押し出してきた事で、この『偉大なる魔女プアン様の観察日記』であるテーマの「友情」を深めてきたか
    『銀魂』や『左門くんはサモナー』もそうだが、コメディに真面目な要素を入れると、より良さが増す。いわば、お汁粉に入れる一つまみの塩だ
    友達を作る、意識したコトはないが、やはり、トラウマがあると、最初の一歩が踏み出せなくなるもんなんだろう
    月並みな表現になってしまうが、何でも出来る、桁外れの力があるからこそ、その手にできない物もある。けど、そこで諦めたら、本当にそれを得られなくなる
    何かを変えるのは、いつだって、ほんのちょっと、自分の中から絞り出す勇気だけだ
    言葉にしなきゃ、行動しなきゃ、相手にぶつかっていかなきゃ、相手の気持ちを受け止めなきゃ、何も始まらない
    この『偉大なるプアン様の観察日記』の良さは、メリハリが効いているトコだろうな
    読み手を笑わせたいトコは、全力で面白くし、自分のコトバを読み手に伝えたい時はキャラらにふざけさせず、真剣な雰囲気を崩さない
    この(2)は(1)より良くなっていた、となると、(3)はもっと、高瀬先生の好さが出ているだろう。実に楽しみだ
    どの回も、プアン様の頑張りや、女の子の友情にキュンと来たのだけど、個人的に好感が持てたのは、target12だ。己の因果を受け入れている友達のために、何も出来ない、何もさせてもらえない、その悔しさが顔に滲み、涙となって溢れるプアン。そんな彼女が、やっとミルヴィアに向かって踏み出せた、小さくて大きな一歩。こっちが泣いてしまうわ、健気さに。男と女、男と男、女と女にしろ、想い合っている者の恋心が通じ合うシーンもキュンと来るが、友情でも、それは変わらんな
    この台詞を引用に選んだのは、期待してみたくなったから。素性を偽ったこと自体は、あまり褒められる行為じゃない。けど、己が野心を成し遂げるべく、危険を承知で形振り構わない姿勢は嫌いじゃない。確かに、締まらなかったにしろ、この状況で相手の目を真っ直ぐに、力強く視る事が出来るなら、何かしら、光るモノはあるのだろう
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    投稿日:2017.03.02

  • やお

    やお

    "「そもそも直せるなら失敗した時点で直してくださいよ…」
    「勝手にやったら怒るかなって…」
    「…そのくらい分かんだろ…」
    「ケルちゃんって素は口が悪いよね…いいけど…」
    「独り言に文句つけないでください…」
    『今のを独り言って言うのは難しくないかなぁ…』"[p.74]
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    投稿日:2016.12.15

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