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デュマ・フィス, 新庄嘉章 / 新潮文庫 (81件のレビュー)
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朔
恋に夢中になる気持ち 周りの助言から耳が遠くなっていく気持ち 嫉妬で気が狂いそうになる気持ち 夜中相手の考えを想像して眠れない気持ち プライドを守って相手を傷つけて満足しようとする気持ち 相手のために…苦しみを受け入れる気持ち 恋にまつわるあらゆる感情をこんなに事細かに描いている小説は初めてでダイレクトに心に届いてくる感じだった。 頭で考えて固く誓ったつもりでも相手の前に立つと全部吹っ飛んじゃうような感覚、それこそが愛だと信じる感覚、めっちゃ共感 こんな昔の話なのに今も共感しちゃうって、恋をした人間の行動は昔から変わらないものなんだな。 また何年後かに読み返したい。 続きを読む
投稿日:2024.02.01
まな
高級娼婦である美しいマルグリットは馬車や宝石などの高級なものに囲まれた生活を送っていたが、それらは虚栄のもので、本当の愛情を前にしたら価値がないということを理解していた。 自分の本当の幸福が何で構成さ…れているのかということを知り、その他のものは迷いなく手放すことができる勇気がかっこいい。 聡明な女性とは、愛情深く、勇気をもって優しさを体現することができる人かもしれない。 一方で、女性の心の素直さや優しさを信じきれなかった男が悲しい。男には到底想像のつかないような、何層も深い愛情を理解するのは難しく、結局は保身に走ったように見えた。 今と異なる時代背景、身分差などはあるけれど、愛や死というものは時代が変わっても永遠に私たちを悩ませる。時には幸福を与え、時には絶望に突き落とすけれど、人と生きていきたいのならば避けることができないテーマだなと改めて思った。続きを読む
投稿日:2023.10.21
竹馬
想像以上に魅力的な女性だった! 気高く賢い魅力的な女性だった! 可愛さ余って憎さ百倍なんてくそくらえだね アルマンの幼稚で執拗な傷つけ方にしっかり怒りを覚えてしまったーーー
投稿日:2023.06.17
LaN
このレビューはネタバレを含みます
相手のために関係を諦めるストーリー。 読んでいてもどかしくなる瞬間が何度もあった。マルグリットの愛は本当に深くて美しいし、切ないし、なんだか気高いものに感じた。 恋愛小説を選ぶ時だけは、純粋なハッピーエンドの話よりも、うまくいかない結末の方がなぜか惹かれてしまう。不思議。
投稿日:2022.12.22
さち
背景にある社会問題と絡めて読まなくとも、十分に恋愛小説として楽しめる一冊ではないでしようか。 もちろん、背景を探ることで深みが増すのは間違いありませんが。 生涯遊び人であった父親の息子が書いた小説と…聞くと、納得もできますね。父親が「説教が多い」と言ったのも頷けます。 続きを読む
投稿日:2022.08.10
ももこ
アルマンの直向きなアプローチが叶ってついに街1番の美女と恋仲に。 しだいにアルマンからの愛情によって奔放な暮らしを改め療養のためにも質素な2人の生活を望むようになるマルグリットの心の移り変わりもおもし…ろかった。 後に手紙の内容で明かされることになる、堅実なアルマンの父とマルグリットの掛け合いのシーンは涙が止まらなかった。 オペラ椿姫よりもずっと濃い内容でよりマルグリットという女性を知り、感情移入できたので原作を読めてよかった。続きを読む
投稿日:2022.06.07
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