【感想】シャーロック・ホームズ全集3 シャーロック・ホームズの冒険

アーサー・コナン・ドイル, 小林司, 東山あかね, R・L・グリーン, 高田寛 / 河出文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • haco

    haco

    ありえないことを取り除くと、残ったものがどんなにありそうもないことでも、それが真実である
    『緑柱石の宝冠』

    投稿日:2020.12.16

  • マエダ

    マエダ

    緋色よりこちらから入るが良さそう。
    <収録作品>
    ボヘミアの醜聞
    花婿失踪事件
    赤毛組合
    ボスコム谷の惨劇
    オレンジの種五つ
    唇の捩れた男
    青いガーネット
    まだらの紐
    技師の親指
    花嫁失踪事件
    緑柱石の宝冠
    ぶな屋敷
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    投稿日:2019.01.22

  • nira1013

    nira1013

    珠玉の短編集、でも思い出せない作品だけ読んでみると

    ホームズもの書籍、数あるなかで、評判のよい本作を手に取りました。
    シャーロキアンの手による比較的新しく読みやすい翻訳、解説がそれだけで本になるボリュームです。
    小学生の頃二回位読んだはずの本作。
    著名な作品はさすがにプロットもトリックも覚えています。
    (赤髪組合、まだらの紐、ぶな屋敷)
    しかし、忘れてしまっているものも少なくありません。
    それだけをピックアップして読んでみました。
    微妙な読後感。ひねり過ぎた状況と人間関係を説明して終わっているという凡作パターン。
    (オレンジの種五つ、花嫁失踪事件、技師の親指、ボスコム谷の惨劇)
    必然的に映像化が縁遠くなるので目にする機会が名作に比べて少なくなるという訳です。
    でも、ドイルの作風ってどうしても当り外れが多くなるスタイルだよなと納得。

    単行本から文庫化にあたり、解説がかなり削られているようです。
    このことを残念がっている読者の方も多いようです。まあ、研究本になりすぎてもどうかとも思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.29

  • kattebooks

    kattebooks

    中学生か、高校生の頃に読んだものの再読。

    やっぱり面白い。初めて読んだときは気づかなかったけど、今回読んでみて、初めて気づいたことが沢山あります。ホームズが「最初から分かっていたよ」と言う、安楽椅子探偵的なケースが結構ある事と、ホームズについては連戦連勝で、解決できない事件なんて無いと思っていたんだけど、実はそうでも無くて、何件か解決できない事件があるとかね。それと、刑事事件に問う事は出来ないケースも、意外にある事にも気が付きました。続きを読む

    投稿日:2018.09.14

  • rickun

    rickun

    短編集。
    どこかで見たり読んだりしたことのあるトリックや殺害方法は、ここが原点だったんだなと実感。時代を越えた面白さ。移動手段や通信手段が不便な時代だからこその恐怖というか。

    投稿日:2016.05.20

  • 消息子

    消息子

     コナン・ドイルは自身の本領を歴史小説とみて、ホームズ譚が受けるのを嫌がったというのは有名な話だ。『緋色の習作』も『四つのサイン』も犯人が復讐を誓う動機となった昔話が長々と語られるが、それが歴史小説家の矜恃なのであろう。しかしシャーロック・ホームズというキャラクターが生きるのはもっと直截なストーリーテリングなのであって、2つの長編のあと、ドイルがホームズもの短編を連載したのが、ホームズ人気に火をつけたのは当然のことと言える。
     そうしてまとめられたのが『シャーロック・ホームズの冒険』である。「ボヘミアの醜聞」「赤毛連盟」「まだらの紐」「ぶな屋敷」など名高い作品が並ぶ1ダース。日本語の「冒険」は「探検」に近いニュアンスがあるが、アドヴェンチャーは「異常な事件・経験」といった訳があり、そちらの方に近いのだろう。が、今回訳者は訳題まで変えようとはしていない。個々の短編も、新潮社版の延原謙訳の題名を極力踏襲したという。
     『緋色の習作』と『四つのサイン』をこなして、『冒険』を読むことは「ストランド」誌のホームズ連載に熱狂した当時の読者の気分を再体験するようなものだ。もちろん、もうわれわれは「まだらの紐」が「真鱈の干物」(これは確か横田順彌によるパロディ)でなく、何であるのか知っていて読むのだけれど。
     ホームズ譚がワトスン医師の目を通して描かれるというのは、一話完結の連載という発表形式を考えてのことだったようだが、そのような記述形式をとる以上、『四つのサイン』でワトスンを結婚させたのは失敗だった。記録者がベーカー街から引っ越してしまったのだから。そこで、ワトスンの手記は過去に遡り、二人の同居時代の事件を語るなどという方策を採り始める。ホームズの活躍を私ワトスンが記録したものの中で、これほど奇妙なものはまたとないだろう、云々かんぬんと書き起こし、謎が提示され、それを解決するホームズの活躍が語られる。
     しかしこのような形式をドイルはまっとうな文学と認めがたい気持ちになっていったのだろう。ヘタをすれば、事件に関する依頼者の自己陳述に、調査に出かけたホームズの報告ばかりで終わってしまう。例えば「緑柱石の宝冠」。彼は、自身が、探偵小説という分野を創出する一角を担っていたことには気づいていなかったのだ。
     
     名言をひとつ、「ぶな屋敷」から。「どんな危険かわかれば、それはもう危険ではないのです」、集団的自衛権論争に一石を投じ……ないか。
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    投稿日:2016.02.12

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