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小野中彰大 / COMICリュウ (1件のレビュー)
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『黒犬』の優樹
あくまで、私個人の印象かつ自論ではあるが、どのジャンルの漫画にしろ、(3)ってのは重要だと思う (1)は興味が出たから買う、(2)は(1)の評価が割と高かったなら、一応買ってみる。そんで、(2)もそれ…なりに好かったら、(3)は惰性での購入になりやすい。その続きを買うか、買わないか、その判断を付ける事になる(3)に、漫画家は気合を入れているんじゃないかな、と勝手に感じている もちろん、この『クミカのミカク』(3)は惰性ではなく、本気で面白い、と思っているから、購入する際は迷わなかった。勿論、(4)も買う気だ そう思わせるのは、この(3)で小野中先生の進歩を感じるからだ。さすがに、一皮剥けてるって言えるほどじゃないにしろ、十分に漫画家として実力をメキメキと上げているのは、読む人間が読めば、ハッキリわかる ちょっとズラしてる食漫画の中では、トップクラスのインパクトと質だろう、この『クミカのミカク』は 『食戟のソーマ』や『甘々と稲妻』など、大手から出ている食漫画ばかりが注目を集めちゃいるが、徳間書店発の作品にもグッと来る食漫画はあるんだぞ、と言いたい 同じく、徳間書店発の食漫画である、奥嶋ひろまさ先生の『頂き!成り上がり飯』とコラボ漫画やってくれないかな、と両作品のファンとしちゃ思う ケニーの母性溢れるお弁当を食した時、クミカさんが、どんな反応するかも気になるし、仲好さげにしているケニーとクミカさんを見て、チヒロがどんな闇を曝け出すか、そこも注目どころだろう ちょっとばかし脱線してしまったが、改めて、(3)の感想に入ろう ザックリ言うと、この(3)は各キャラの意外な一面がちょろっと見える 驚きではあるのだけど、この一面があってこそ、このキャラなんだよな、そう、ストンと自分の中に受け入れられるのは、ストーリーが巧みだからか エピーちゃん、いや、エピーさんの狩人っぷりにも仰天したが、それを上回ったのが、イズルさんの実家問題は開いた口が塞がらなかった 小野中先生、このネタを出すタイミング、虎視眈々と窺っていたんだろう。きっと、マジか、とビックリした私ら読み手の顔を想像して、ニマニマしているに違いない。ムカっと来ない訳でもないが、その「してやったり感」が創作意欲をより強めたってんなら、こっちも驚かされた甲斐があるってもんだろう、と負け惜しみを言ってみる お見合いのくだりでは、あのチヒロさんが何だかんだで慕うだけあるな、と思えるほど、イズルさんはかっちょよかった。自分の歩きたい道を阻む、人を踏み躙ってでも会社をデカくする事しか考えてない父親を蹴っ飛ばす、こんな色男に、女性が惚れないはずがない 思わぬラブコメ展開に、ますます、今後が楽しみになった イズルにゾッコンとなり、猛烈アタックを開始したハルニに触発され、クミカは自分の中に芽生えつつある、チヒロに対する特別な感情を自覚できるかね? また、新キャラ・メロウさんのキャラクターも強烈だった。そんな個性が飛び込んできても、破綻しないストーリーの度量、凄いな、と思う 色っぽさMAXな彼女が、今後、どんなトラブルでクミカを巻き込み、友情が深まるのか、良い変化を促し合うのかな この台詞を引用に選んだのは、チヒロの人の良さが出てるな、と感じたので。いつもの味、安心できる味に喜びを感じられる感性は、とても大事だ。こういう飾らない賛辞を女性に対して出来るってのは、男として見習いたい続きを読む
投稿日:2017.06.09
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