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安堂維子里 / COMICリュウ (1件のレビュー)
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総合評価:
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ito-kichi
このレビューはネタバレを含みます
スケールの大き過ぎるSFは、時としてファンタジーの姿を見せるものでして……。 前作短編集(http://booklog.jp/users/ito-kichi/archives/4199501711)は、よりファジーでSF感は薄めな、“センスオブワンダー”なんていう言葉で表すのが妥当と感じられる作品群だったのですが、一応全3話の中編(1、2話は短編として成立する内容でしたが)となった今回は、結構明確にSFへと帰結させた印象がありました。もっとも、“妖精”という前作短編群よりもファンタジー感の強い見た目を持っているもので、その“センスオブワンダー”具合は、案外前作同様のバランスと言えるのかもしれませんねw 単純な好みで言えば純度高い“センスオブワンダー”が詰め込まれた前作の方が上とは言えそうですが、全3話の構成の巧さや盛り込まれたドラマの魅力もあって、これはこれで物凄く好みの内容だったのも間違いなく、今後も作者買いすること決定な感じです。 そしてさらには巻末に収録された「はやぶさ帰還編~地球へ~」ですよ! いやまぁ、あのはやぶさのラストを擬人マンガ化なんてしたら、誰が描いたって泣ける内容にしかならないっていうのも事実ではあると思いますけどね、冒頭の通信を糸として表現する辺りからしてもう抜群のSF擬人化テイストを持っててですねぇ……、ベストな人選!と思わずにいられないくらい素晴らしいマンガ化だと思うのですよね。もうほんと涙流さずに読めませんよ! ……「出発編」と「トラブル編」も読みたいな……ってことで早速「はやぶさLOVE講座」をポチってみたり。
投稿日:2011.05.03
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