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柊平ハルモ, 鳩屋ユカリ / ソーニャ文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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うらこ
このレビューはネタバレを含みます
ソーニャっぽくはありませんでしたが、フローラとセオドアのすれ違いとか、二人が結ばれるまでの気持ちの変化とかが楽しめました。 過去に誘拐され、娼館で発見されたフローラは社交界からは遠ざかって暮らしていて、そこに「ローズ」との結婚を望むセオドアからの求婚が。 セオドアはフローラを一途に思っていたのに、伯爵家に「ローズ」が2人いたのがすれ違いの始まり。フローラはセオドアが好きなのは姉だと思い込んでいて、セオドアに気持ちを開けないし、セオドアは自分が思っていたのがフローラなのかフローレンスなのかの確証が持てない。 すれ違いが解消されたときは、フローラよかったねって思えるお話でした。 イラストは鳩屋ユカリさんで、表紙のイラストより挿絵の方がよかったです。
投稿日:2015.06.05
megumi33
伯爵令嬢であるフローラは1つ上の美しい姉フローレンスと何かにつけて比べられる存在。 かつては伯爵家の美貌の姉妹を薔薇にたとえていたのに、フローラはある事件のため、社交界どころか実の両親にさえ、隔てを置かれた存在になってしまった。 その事件というのは、幼いフローラが誘拐され、しばらく後に娼館で発見されたというものだ。 そんなフローラは人並に嫁ぐことも叶わないと、結婚も諦めている。 ところが、ある日、父が賭けに負けた代償に、姉フローレンスを若い実業家に差し出すことにしてしまう。 姉は子爵に嫁ぐのを楽しみにしている身であったため、フローラが姉の代わりに嫁ぐことになり-。 以上があらすじですが、この若い実業家が実は昔、誘拐されたフローラを助けた貧民街の少年でした。 二人の縁はこのときから始まっており、強引に妻にさせられたと思いこんでいたフローラも次第に彼を好きになってゆきます。 読後感もよく、無理な展開もなく、すらすらと最後まで 読めました。 フローラが嫁がされた実業家が実は昔、出逢ったことのある少年だった-、 というのは、フローラの貴婦人としての名誉が傷ついた事件、物語りの進行上の伏線として効果的だと思うのですが、もう少しだけ、他にも話の展開に盛り上がりというか、意外性を添えるエピソードがあっても良いのかなと思い、そこだけが少し物足りないようにも思えました。
投稿日:2015.04.15
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