【感想】河合隼雄セレクション カウンセリングと人間性

河合隼雄 / 創元こころ文庫
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  • haruharudiary

    haruharudiary

    『カウンセリングと人間性』(著:河合隼雄)


    読了した本がたまっています・・・

    付箋部分を抜粋します

    ・このように型にとらわれすぎるあまり、カウンセラーがかたくなってしまい、まさに、人間性に欠ける存在となるからです(p10)

    ・カウンセラーがクライエントの弱さや迷いを受け入れるということと、カウンセラー自身が単純に弱さや迷いに落ち込んでゆく
     こととは異なることである(p15)

    ・文学、哲学、宗教学、文化人類学などの成果を、カウンセラーの訓練の過程において、もっと取り入れることを考えてよいのでは
     ないだろうか(p20)

    ・技法の主体者が自分という人間をその技法のなかに入れ込んでゆくことこそ、カウンセリングの特徴と言えるのではないかと
     思われる(p21)

    ・今まで自分が支柱としてきたものを、自らの力でこわしてゆく苦しさを、カウンセラーが共に体験し、理解してくれるという
     ことがなかったら、いかに合理的に説明されても、クライエントの変化は生じないかもしれない(p47)

    ・カウンセラーはクライエントに共感しつつ、クライエントよりは少し広い視野で物事を見ているからである。あるいは
     クライエントより少し遠い見通しをもっていると言ってよいかもしれない。その差がカウンセラーにゆとりをもたらすのである(p68)

    ・中心をぴったり合わせつつ、なお、ゆとりをもたせること、それはカウンセリングの理想ではないだろうか(p70)

    ・助けといっても、それは直接的なものではなく、相手の今たどうろうとしている苦しい経験を、かつては自分も味わい、それを
     乗り越えてきた者として、朝夕の苦しみを十分に共感しえながら、結局、最善の方法としては、当人の努力に待つしかないことを
     十分に知っている者として、そこに存在すること。その全人格的な存在が、すなわち助けとなっているのである(p80)

    ・虫が好かぬ相手が、案外、自分にとっては大切な半面、自分が今まで拒否してきながら、開発するときが近づきつつある半面を
     持っている人であり、自分にとっては大切な人間であることを認識させられることが多いのである(p88)

    ・カウンセラーはときとしてはクライエントの一番痛いところ、一番つらいところをはっきりと認めてあげる(p120)

    ・カウンセリングをする人は自分の力をよく知っていないといけません。いわば私という容れものはどのくらいの爆発に
     耐えうるか、ということです。私という容れものを越えた爆発をやらないということが非常に大事なことです(p138)

    ・カウンセリングという仕事はさびしい仕事です。人に感謝されてベタベタひっついてもらう職業ではない。非常にさびしい。
     ある意味では非常に深くみているけれども、どこか人と離れている仕事です(p180)

    ・カウンセリングの対話でが、痛いところに踏み込んでゆきながら、二人で一緒に考えましょう、ということになる(p186)

    ・雨が降って地が固まるということで、われわれは雨が降ることをアレンジしていかなければならない。低い適応から
     高い適応にいくのに猛烈な対決をしなければならないと思います(p207)

    ・クライエントを受容してゆくためには、カウンセラー自身がよく自分を知り、人間に対する深い理解をもたねばならない(p223)

    ・相手の言ったこと、私の感じたこと、それらすべての現象を把握し、それを適切に表現することが大切である(p239)

    ・対決のない受容は、単なる逃げです(p336)
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    投稿日:2018.01.01

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