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恒川光太郎 / 双葉文庫 (25件のレビュー)
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橘
再読。面白かったです。 金色の獣、作中では鼬か鎌鼬っぽかったけど、「鼬行者は筒に入れてた」というので管狐を思わせたし、あるお話では巨大だったりしました。 中国から窮奇という邪神が渡来してきたのが始まり…なのかな。「異神千夜」は博多が舞台で元寇があるので身近でした。方言がそれほどおかしくないのは沖縄に住まれてるからかも。歴史に上手く怪異を組み込んだ作品が好きなので楽しく読みました。 「風天孔参り」も好き。風天孔に入った人はどうなるんだろ…救済なのか永遠の絶望なのか単なる消滅なのか、明らかにされないところが死と同じで気になりました。 4篇とも獣は出てくるけど、それぞれテイストが違っていました。気付いていないだけですぐ側にありそうな闇や畏怖。恒川ワールド、好きです。続きを読む
投稿日:2021.10.31
オジジ
安定の内容。ただ、この作家の短編物を続けて読みすぎたか、段々読んでるだけになって心に残らなくなってきた。 やはり読む時期や間隔で感想がだいぶ変わってくる。 少し間隔を空けるか長編ものを読むかにするかな…。続きを読む
投稿日:2020.10.22
todo23
「異神千夜」「風天孔参り」「森の神、夢に還る」「金色の獣、彼方に向かう」の4編。 元寇を舞台にした「異神千夜」で巫術師の女が連れて来た神の使いの鼬。そしてサンカになったと思われる異国人たち。それが残り…三編に繋がって行くようです。もっとも繋がりは弱く、それぞれ独立した短編です。 結局、恒川さんの最大の魅力は異世界を作りだす能力ですね。 美しく、切なく、もの哀しく、どこか胸がうずくような世界。 それが、時にSFっぽい『金色機械』だったり、ノスタルジックな本作や『夜市』だったり、色々とあるのですが。 物語を描くためにそれに合った舞台を準備するのが普通な気がしますが、恒川さんの作品は舞台=異世界を完成させるために、その中の物語が作られているような気がするのです。 恒川ワールドに浸って一気読みでした。続きを読む
投稿日:2020.09.22
びすこ
人智を超越した金色の鼬にまつわる短編4本。元寇を扱った時代小説のような一本目に面食らったが、読み進めればやはり幻想と怪奇の恒川ワールドだった。 山中に現れる光る竜巻を探す自殺志願者の集まりを描いた『風…天孔参り』の、穏やかな死の気配が特に心に残る。続きを読む
投稿日:2020.09.21
kakane
ハズレなし作家、恒川光太郎の「金色の獣、彼方に向かう」を読んだ。黄金の鼬を中心にした短編集。やはり、面白く、ザワザワとする怖さがあった。次がすぐに読みたくなる希少な作家だ。
投稿日:2020.01.20
大吉堂
久々に読んだ恒川作品は、やはり面白かった。ホラーという枠内に収まらない爽やかさや切なさ。でも怖くもある。そしてそれが両立するものだと思い知らされる。
投稿日:2019.03.16
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