【感想】抗がん剤10の「やめどき」

長尾和宏 / ブックマン社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • advicekiyomidosu

    advicekiyomidosu

    このレビューはネタバレを含みます

    ガンは日々治療方法が更新されている分野で、
    10年前のベストセラーを100%信じるのは
    いささか無謀と言っています。
    大学病院に勤務時、ガン治療を担当してて、
    経験したことを踏まえて、町医者となった著者。

    ガンに立ち向かうことは、患者さんのトータルペイン(全人的痛み)
    を考えなければならない、と言っています。

    心理的痛み
    不安 うつ状態 恐れ 苛立ち 怒り 孤独感
    身体的痛み
    痛み 息苦しさ だるさ 動けないこと 日常生活の支援
    社会的痛み
    仕事上の問題 人間観的、経済的な問題 家庭内の問題 相続
    魂の痛み(スピリチュアルペイン)
    人生の意味 罪の意識 苦しみの意味死の恐怖 死生観に対する悩み

    中身は、長尾氏と患者さんとの経験談を仮名を使い
    物語的に、順序を追って説明しています。
    患者さんの苦悩はもちろん、家族の苦悩も表現され、
    多くの悩みが次々と患者さんはじめ家族に襲い掛かるのが
    わかります。そこでかかりつけ医が、どういうアプローチで
    向かい合い寄り添って立ち向かえば、より良い時間になるのか。
    最後まで、悩みながらの記述。
    思いが深ければ深いほど、正解はひとつではなくなるのです。

    これも「認知症は歩く〜」と同様、全編読みやすい大きめの文字。
    あっという間に読めますし、新しい情報があるのがいいと思います。

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    投稿日:2017.01.09

  • farmertanaka

    farmertanaka

    抗がん剤の引き際をストーリー仕立てでわかりやすく解説してくれる。
    長尾和宏氏の町医者として、かかりつけ医としての真摯な態度と思想が説得力を持って語りかける。
    自分らしく生きるとは何かを問う必読の一冊。

    投稿日:2014.01.31

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