【感想】アルスラーン戦記11魔軍襲来

田中芳樹 / らいとすたっふ文庫
(40件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
5
15
11
2
1

ブクログレビュー

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  • テムズの畔にて

    テムズの畔にて

    魔軍襲来とのタイトルが示すとおり、周辺諸国との攻防に対して、これまでサイドストーリー的に展開してきたザッハークとの戦いの比重が圧倒的に増えている。

    前者については、一つがギスカールがマルヤムで支配圏を確立したのに対しルシタニアから本国帰還の陳情団が向かうが、それがエステル。願い虚しく、ギスカールの陰謀によって、ボダン殺害の汚名を着せられたエステル一行は東への逃避行を迫られる。次巻ではアルスラーンと合流するのだろうか。

    また、ミスルに至ったヒルメスはクシャーフル客将軍と名乗り、ナバタイ国から兵士を徴用してミスル乗っ取りを画策。そこに、東ナバタイ国から後宮に入るべく送られた孔雀姫ことフィトナに出会う。二人は協力して国を乗っ取ることで一致。ホサイン王に気に入られたフィトナは早速王を垂らしこんでヒルメスをナバタイ国境の総督に任命させる。

    魔軍の方は、ファランギースの修道院の話の続きと、北方偵察に行ったジムサが魔族の司令官となったイルテリシュに再会し、辛くも逃げて王都に報告。最後に、ナルサスの指示でデマヴァント山に2000の兵を率いて行ったクバード一行は、魔軍の謀略によって地下に閉じ込められ、多くの魔軍と戦いながら地上に這い出してペシャワールに戻る。ペシャワールに戻って休息し、体制を整えようとする時、魔族の大軍がペシャワールに西から迫るところで本巻終了。

    引き続き魔族との戦いよりも人間界の方の話の方が圧倒的に面白いが、こちらもあちらも生身の人間が様々に考え、感じながら行動しているところなのだろう。この流れだと、次巻は魔族との戦いに人間界の動きが絡む形で進んで行くことになるだろう。ペシャワールが舞台になったことで、シンドゥラやテュルクとの絡みも期待。
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    投稿日:2023.11.20

  • tanaka9999

    tanaka9999

    2005年発行、光文社のカッパ・ノベルス。ヒルメスの通常政治部分と、パルスのファンタジー部分に完全に分離している。前の巻の(角川文庫版)の解説のようにそれが素晴らしいと言う人もいるだろうが、私には若干苦痛に感じる。どちらも非常に面白いしのだが、なんかどちらかがいらない部分に感じてしまうのだが。続きを読む

    投稿日:2023.10.21

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    だいぶスピード感がなくなってきたなあ
    の割にボダンはサラッと退場しましたが

    いよいよ
    蛇王の眷族たちが軍勢として攻めてきました

    投稿日:2021.11.25

  • akiuwa

    akiuwa

    [墨田区図書館]

    なんと懐かしい!
    図書館で銀英伝の特集コーナーを見つけ、久しぶりに懐かしいと思い読もうと思ったが、、、、"黎明伝"などよくわからない副題?副シリーズ?にどの順に読めばいいのかがよく分からず調べてから読み直そうと断念。

    でもそのきっかけで、昔懐かし小中時代に読み漁った田中芳樹シリーズのうち、まずはアルスラーン戦記から読み直そうと読み始めてみた。

    このシリーズは昔読んだ「角川文庫」シリーズと異なる、光文社発刊による「カッパ・ノベルス」シリーズで、既刊の10巻を2巻づつまとめたもの。とりあえず昔のワクワク感を味わいたくて何も考えずに第一部の終わる8巻あたりまで読み進んだが、11巻から2巻編成でなくなるらしい。

    なので実際に11巻から手にしたのは山田章博さんによる「光文社文庫」シリーズだったが、本来の天野喜孝さんとは異なるものの、まだ丹野忍さんによる「カッパ・ノベルス」シリーズの方が自分の感じていた世界観に近いので、こちらも読了として載せておこう。
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    投稿日:2021.07.04

  • zhize

    zhize

    たぶん、ここから初めて読むエリア。
    でも、読んだ気もする。まあ、新鮮な気持ちで面白く読めた。

    今回はアルスラーンがいない所で物語が動いてて、登場人物も増えてきた。やっぱり群像劇はこうなってくると面白い。

    そして、タイトル通り、いよいよ魔軍襲来が始まった。ここからが本番といった感じか。
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    投稿日:2020.11.12

  • yueli

    yueli

    アルスラーン戦記11巻。アルスラーンやナルサス、ダリューンなどの王都残留メンバーはあまり出てこず、久しぶりのエステルに、ファランギースとアルフリードの女性ペアの活躍、そして、遂に動き出したザッハーク軍のイルテリシュ。ヒルメスの暗躍も始まり、目がはなせない展開。
    ヒルメス殿下はパルスから離れた方が運が向く様子。ぺシャワールはどうなるのか、クバードやメルレインは生き残れるのか。主要キャラが死なないか、ハラハラしてしまう。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.07

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