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伊郷ルウ, みずきたつ / ソーニャ文庫 (1件のレビュー)
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うらこ
このレビューはネタバレを含みます
前半は結構好みのお話だったのに、後半失速して拍子抜けしちゃいました。 一度に両親と跡継ぎの兄を亡くして、病気の妹はいるし、父の爵位を継いだ叔父は非情な男で、即時に家を追い出されることになったルーシア。そんな中手をさしのべてくれたのは、かつての初恋の相手のアイザック。 伯爵令嬢と子爵令息という身分の違いで、せっかく両思いだったのに、亡き父がしたことでお互いを誤解したまま。アイザックはかわいさ余って憎さ百倍ってな感じで、ルーシアが結構かわいそうでした。 それなのに、ルーシアが父のしていたことを理解し、アイザックの誤解を解くあたりから、今までのは何だったの?っていうくらいあっけなくアイザックがルーシアへの愛情を示しだして、ここから拍子抜けの展開になってしまいました。 ルーシアが妹を捨ててもアイザックから逃げるのとか、ルーシアの叔父へ反撃するとか(実は爵位はやっぱりルーシアのものになって叔父を家から追い出すとか・・・)、意外な展開もなくそのままハッピーエンドで終わってがっかり。 実はルーシアの父がしていたことを知って、激情のあまりアイザックが両親と兄を殺してルーシアを手に入れたって展開だとソーニャっぽいんだけどなぁ、なんて。 ちょっとソーニャっぽくなかったなぁって思いました。
投稿日:2014.12.11
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