【感想】彼岸島 48日後…(40)

松本光司 / ヤングマガジン
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
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1
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ブクログレビュー

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  • myomya

    myomya

    このレビューはネタバレを含みます

    漫画喫茶で読みました。

    舌喰いを追って神社から地下へ潜ったり、
    その先で陽菜の邪鬼に遭遇したり、
    陽菜の邪鬼と舌喰いが合体して戦闘開始、
    明が負傷。
    ユカポンが囮となって撤退、
    小春もユカポンとともに残る。
    ユカポンが陽菜の邪鬼に攻撃され小春が庇うがユカポンは気絶。
    その間に鮫島たちは撤退するが明の義手刀を落す。
    それを小春が回収(何故か陽菜の邪鬼は小春たちには目もくれない)。
    陽菜の邪鬼が明たちを追って地上に出てきて再戦、
    ラーメン屋で武器(中華包丁)を調達、
    明が攻撃を仕掛けるも包丁が折れて反撃を喰らい気絶。
    ユカポンが目を覚ます。

    この巻、
    「図体はでけェくせに脳ミソ小せェな」(陽菜が生きてたことで混乱する鮫島に対して)
    「だからアイツ 無駄に舌をいっぱいつけてんじゃねェの?」(舌喰いが閻魔様に下を抜かれる話に対して)
    「抜けてんのは毛だけにしろよ クソハゲ!!」
    など、勝次の名セリフが光る巻。
    ちなみに鮫島はスキンヘッドであって抜けてるワケではないと思う、たぶん。

    また、ユカポンの
    「何が花魁だよ バカ
     アンタが一番醜いよ
     鏡見ろ
     このおかちめんこ!!」
    は、この巻。

    明を起こすために
     手水舎があるハズ
     ↓
     あったよ!
     柄杓より大きなバケツもあったよ!
     ↓
     でかしたお前ら!!
    という恒例行事も行われている。

    唐突な
    「ゆかり!!そんな
     今夜の予約は!?」
    からの
     ゴッ(明がハゲ吸血鬼を踏み台にする音)
     トッ(明が烏龍不動産の軒先を踏み台にする音)
     パリンッ(明が烏龍不動産の窓ガラスを割って中に入る音)
    というテンポの良さ。

    更に、明が陽菜の邪鬼の顔に中華包丁で攻撃を仕掛けるも刃が折れて、陽菜の邪鬼にパァァンされたときに鮫島が
    「そんなっ
     ハエみてェに!!」
    と叫ぶのも、この巻。
    ハエというよりは蚊の叩かれ方である。

    明が完全に「殺してでも奪い取る」ではなく「殺して奪い取る」って考え方なんだよなぁ。
    目的は同じなのに、なんで協力しようと思わないのだろうか。
    斧神、西山と失敗してきたから諦めてるんだろうか?

    まるで炭坑の姫でも出てきそうな階段だ。
    星野郎は毎日この階段を昇り降りしていたんだろうか?
    でも最下層に何があるのか知らなかったな。
    研究施設は別の場所から入るのか、陽菜の邪鬼のいる場所へは行ったことがないだけなのか。
    っていうか最下層に扉があるのだけど、もしかしてその先なのでは?研究施設って。
    ていうか、なんで階段に陽菜の写真を飾ってるんだろう?
    舌喰いが「ほらほら見て!これが妻の陽菜です!!」って施設関係者に自慢してるってこと?

    ヒー坊を伸ばして明を回収したあとの副作用からの「当たり前だ」の台詞の繋がりがオカシイ。

    陽菜の邪鬼がいることで雅の息子が近寄れなかったってことは、雅の息子は陽菜の邪鬼の存在を知っていたことになる。
    なのに歌舞伎町の連中が全く知らないってのは、なんたる完璧なる情報統制なのか。

    ユカポンが気絶している間に陽菜の邪鬼が入浴していた血をガブ飲みしている小春・・・。
    やっぱ吸血鬼なんだなぁ、と。
    小春は1コマで目の色が元に戻せるんだね。
    ていうか、なんでこの漫画の登場人物は刃物を抜き身で懐に仕舞いたがるんだろう。

    ---

    明:
    主人公。
    現在、義手刀紛失中で攻撃力が激減している。
    モブ吸血鬼が1撃で瀕死になる陽菜の邪鬼のパァァンを喰らっても気絶する程度。
    最早何をやっても死なないのでは。

    小春:
    ネズミの姉。
    お化けが苦手。
    自分も妖怪の類なのに。

    生意気娘:
    小春のこと。
    鮫島呼称。
    えらく気に入ってるようだけど希はどうするんだ。

    クソ姉貴:
    小春のこと。
    ネズミ呼称。
    下手すりゃ死んでたのにクソ姉貴で済ますのはすげぇ。

    ネズミ:
    明の仲間?
    小春の弟。
    わりとな高さから落とされても無傷。
    皮かむりチンコとのこと。
    普段は卑屈だけどユカポンが絡むと鮫島にすら突っかかる。

    翔吾:
    頬に星の刺青のある売れないホスト吸血鬼。
    後で殺すと言われているのに素直に道案内をしているし、明の目を覚ますために大きいバケツも見つけてくる。
    ホスト仲間に「何の取り柄もないから」と言われたため星の刺青を入れた。
    ホスト仲間に「似合う」と言われて うんこ の臭いのする香水を付けている。

    星野郎:
    翔吾のこと。
    勝次呼称。

    星男:
    翔吾のこと。
    勝次呼称。

    豹丸さん:
    豹丸のこと。
    鮫島呼称。
    急に「さん」付けだからビックリしたよ。
    案外尊敬していたのだろうか?

    舌喰いさん:
    舌喰いのこと。
    ユカポン呼称。
    雅もハンディ・ハンディも「様」を付けるのに、舌喰いには「さん」なのか・・・。

    悪魔:
    明のこと。
    小春呼称。

    鮫島:
    明の仲間。
    前巻の仏像の件といい、今巻の手水舎の件といい、何故か妙に神社に詳しい。

    迷彩ハゲ:
    鮫島のこと。
    ネズミ呼称。
    ユカポンが絡むと鮫島に面と向かってこんなことを言える。

    ユカポン:
    明の仲間。
    小春をお姫様抱っこして膝立ちくらいならできる筋力がある。

    新入り:
    ユカポンのこと。
    小春呼称。
    いつまで新入りなのか。

    ユカ姉:
    ユカポンのこと。
    勝次呼称。

    一本線:
    陽菜の邪鬼が地上に出てきてから女吸血鬼たちを守ろうとする。
    両手でパンパンされたり溶かされたりと散々。

    OL 姿の女吸血鬼:
    陽菜の邪鬼から避難中のコスプレ遊女。
    一本線の行動を見直す。

    チア姿の女吸血鬼:
    陽菜の邪鬼から避難中のコスプレ遊女。
    メイド姿の遊女と一緒にいて、どちらかが ゆかり という名前。
    何故か明と舌喰いのどちらが勝っても雅を殺すことを知っている。
    (明はともかく舌喰いの目的は公表されていないのでは?)
    無駄にガタイが良い。
    陽菜の邪鬼の溶解液によって溶かされて死亡。

    メイド姿の女吸血鬼:
    陽菜の邪鬼から避難中のコスプレ遊女。
    チア姿の遊女と一緒にいて、どちらかが ゆかり という名前。
    何故か明と舌喰いのどちらが勝っても雅を殺すことを知っている。
    (明はともかく舌喰いの目的は公表されていないのでは?)
    無駄にガタイが良い。
    陽菜の邪鬼の溶解液によって溶かされて死亡。

    ゆかりの客:
    この状況でも今夜の予約の心配をしている肝の座ったハゲ吸血鬼。
    チア、メイドのどちらが ゆかり なのか不明だけど、二人とも溶かされてしまった。
    ちなみに「ゆかり」はサブタイトルにもなっている。
    明に踏み台にされる(生きている)。

    陽菜:
    舌喰いの妻。
    互いに吸血鬼になった後も仲睦まじかった。
    古い映画好き。
    特に遊廓ものが好きで花魁姿に憧れていた。
    ゴーストごっこと遊廓なので、映画なら和洋どちらも好きだったんだろう。
    個人的には遊廓ものは『吉原炎上』くらいしか知らない。
    ふつうに おっぱい が出てくる映画だけど、昔はアレが地上波で流れていたという。
    舌喰いとは大学の演劇科で出会った。
    邪鬼になる前は、とても純粋で素敵な人だったとのこと(翔吾談)。

    陽菜の邪鬼:
    実は舌喰いは邪鬼化した陽菜を殺していなかった。
    クマムシみたいな、もしくはミサイル無効化変異体みたいな身体に花魁の頭が乗っている姿。
    背中に幾つもの突起があり、そのひとつが勃起して舌喰いの腹の口に挿入されて合体する。
    着物を着ているが、巨大すぎて用意するのは難しいと思われるので、もしかすると皮膚かもしれない。
    主な攻撃手段はパァァン!と溶解液。
    特にパァァンは
     パンッ(小春、気絶)
     パァァン(鮫島、気絶)
     パァァン(明、気絶)
     パァァン(ユカポンと小春、ユカポン気絶)
    と使用頻度が高い上に気絶確定攻撃。
    更には両手でハエのように
     パァァン(明、気絶)
    からのデコピン
     パァァン(明)
    という応用攻撃もある。
    顔の口から地面すらも溶かす溶解液を飛ばせる。
    また、顔の口の周辺からは髭のような触手が生やせる。
    サンマの邪鬼は顔の口ではなく腹の口で喰らう。

    お陽菜:
    陽菜の邪鬼のこと。
    舌喰い呼称。
    「お」を付けたり付けなかったりする。

    クソ女:
    陽菜の邪鬼のこと。
    鮫島呼称。

    とんでもなくやな女:
    陽菜の邪鬼のこと。
    勝次呼称。
    陽菜の邪鬼が自分が一番美しくて偉いから褒め与えるべきと豪語するため。

    魚の邪鬼:
    サンマの邪鬼のこと。
    陽菜の邪鬼の餌になる。

    閻魔様:
    生前の罪を参照して天国に行くか地獄に送るか決める人。
    嘘つきの舌を抜くことでも有名。
    「夜摩」(ヤマ)とも呼ばれる。
    些か混沌寄りではあるけど捌き自体は公正とのこと。

    手水舎(てみずや):
    神社にある身体を清めるための流し水。
    柄杓を使って手や口を清めるが、間違っても柄杓に直接口を付けてはいけない。
    右手柄杓で左手を清める

    左手柄杓で右手を清める

    右手柄杓で左手で水を受けて口を清める

    右手柄杓で左手を清める

    柄杓を立てるように傾けて柄杓を清める
    という順に清めていく。
    「てみずしゃ」「ちょうずや」など読み方が安定しない。

    ラーメン屋:
    明たちが武器を調達するために入った店。
    中華包丁をゲットだぜ。
    店名不明。

    烏龍不動産:
    ゆかりの客を踏み台にして明が飛び込んだ事務所。
    ちなみに2階に店を構えている。
    元ネタ不明。

    ゴーストごっこ:
    1990年のアメリカ映画『ゴースト/ニューヨークの幻』ごっこのこと。
    何故か陶芸をやりながらイチャつくシーンがある。

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    投稿日:2023.12.22

  • dai-4

    dai-4

    第二部までで『もういいや』って思ったんだけど、何だか続きがふと気になって、久しぶりに第三部を一気読み。よく言えば偉大なるマンネリズムだけど、ホント、ひたすら同じことの繰り返し。いかにグロい造形を思いつくか、それ次第。だから当然というか、『これ、前の奴の方が明らかにおぞましいで』ってこともしばしば。それでもひたすら邁進。これ、何巻まで続くんだろ?ってか、第三部でホントに完結する?続きを読む

    投稿日:2023.12.13

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