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中村良夫, 鳥越皓之, 早稲田大学公共政策研究所, 羽貝正美, 佐々木葉, 西研, 山田圭二郎, 藤倉英世, 縣公一郎, 塚本壽雄 / 早稲田大学出版部 (2件のレビュー)
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i-boat
「風景」とは何か。そう聞かれると存外難しい。景観保護と言えば、ピンクビラ禁止、建築制限といった「規制」が中心になる。一方、風景には規制は馴染まない。目障りなものを取り除くという発想では、良い景観は得ら…れても、風景は別問題であろう。同じ景観でも、風景は異なる。「景観」と異なり、「人の思いが投影される」というのが一つの答えであるように思われる。 そう考えると、「風景を良くできるか」という問題に突き当たる。個人が投影する思いに介入できるのか。ただの押し付けではないか。都市化によって、価値観、生活リズム、職業、近くに住んでいる人でもバラバラである。風景が違って見えるのは最早不可避であろう。その中で官が景観保護を打ち出しても、それは個々の風景とは無関係な、統計的な、無味乾燥な、平均値になりかねない。 そこに、ローカルガバナンスという、「官による統治」ではなく「住民による協治」の考え方が生まれる。そして、この住民主体の考え方は、単に決定の主体として関わるだけではない。従来官に任せがちであった、風景に積極的関与(川の掃除、公園のルール作成)し、自ら利用者になることでもある。その中で価値観が擦り合わせるのではないか。本書の期待はそこにある。 風景には人々の思いが宿る。そこから、ローカルガバナンスとしての街づくりができるかもしれない。そんな期待を抱いた。続きを読む
投稿日:2015.06.05
kiyop92
景観工学と風景の関係?風景は、そこに住む人がつくる、すなわちローカル・ガバナンスが風景を産み出す。具体な手立ては都市計画?工学や法律でなく、そこに住む人の生業や暮らしぶりによるのではないだろうか。どう…やって風景を活用するのか残していくのか、手立ては各々の地域で異なるようだ。続きを読む
投稿日:2014.09.24
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