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川波無人, 桑島黎音 / 一迅社文庫 (1件のレビュー)
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やお
“「まだやると言ったわけじゃないしね。そ・れ・に、うちは貧乏なの、お金がないの!四の五の言ってる場合じゃねーでしょーが」 「えばることでも……しかたがないか」 「わかればよろしい。さ、とっとと支度する…わよ」 「おい、ドアはどうするんだ?」 「あ」 倒れたドアは、ふたりの足下に横たわったままだ。ゆがんでしまった蝶番をなおしている時間はない。 「その辺に立てかけておくっきゃないかな」 「不用心じゃないか?」 「へーきへーき。こんなへんぴな村で、わざわざ盗みを働く物好きな盗賊なんていないってば」 「俺たちがその盗賊団なんだが……」”[P.37] ぺろりと。 設定よかったけどなんとなく坦々。 “「待て、アリーリア」 追いつき、その腕をつかむルゥ。 「ここから先は危険だ。アリーリアは宿で待っていろ」 「あによ、まーたそれ?父さんと約束したんだ、とか言うつもり?」 アリーリアはじろりとにらみつける。 ルゥの過保護っぷりに、いいかげん腹を立てていたのだ。 「……そうだ」 あくまで冷静に、ルゥはいたずらをした子供をしかりつけるような口調で言い聞かせる。 その態度が、アリーリアのいらだちを募らせた。 「放して!」”[P.208]続きを読む
投稿日:2014.04.13
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