【感想】近代天皇制国家の歴史的位置 : 普遍性と特殊性を読みとく視座

安田浩 / 大月書店
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • horinagaumezo

    horinagaumezo

    安田氏の伊藤之雄氏批判に興味があり、通読した。確かに安田氏の、伊藤氏は新史料の紹介により、それによっては証明できない事柄まで立証したとする「似非実証主義」という批判には一理はあるという感想をもった。ただ、「憲法危機」などなかったという指摘などは、単なる解釈の違いな気もし、伊藤氏の主張がすべて的外れとはいえないのではないかと思った。
    本書全体ととおして、「近代天皇制」の特質は「輔弼機構の多元性と対抗、形式における国家意思の最終決裁者としての天皇の存在、の二面」にあるとする安田氏の近代天皇制理解は妥当だと思いつつも、マルクス主義歴史学的な考え方が基底にあるため、根本的に安田氏の近代史理解には肌が合わないものを感じた。
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    投稿日:2014.03.02

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