【感想】シュメル―人類最古の文明

小林登志子 / 中公新書
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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1

ブクログレビュー

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    228
    「五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハンコ、学校、法律などを創り出していた民族がいる。それが、今までほとんどその実像が明らかにされてこなかったシュメル民族である。本書は、シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、その歴史や文化を丹念に解説するものである。人類最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知られざる素顔とは―。多様かつ膨大な記録から、シュメルの人々の息づかいを今に伝える。」

    目次
    序章 むかしイラクは…―メソポタミアの風土
    第1章 文字はシュメルに始まる―楔形文字の誕生
    第2章 「ウルク出土の大杯」が表す豊饒の風景―努力の賜物
    第3章 元祖「はんこ社会」―目で見るシュメル社会
    第4章 シュメル版合戦絵巻―都市国家間の戦争
    第5章 「母に子を戻す」―「徳政」と法の起源
    第6章 「真の王」サルゴン―最古の国際社会
    第7章 最古の文学者エンヘドゥアンナ王女―読み書きと学校
    第8章 紹介する神―神々の世界
    第9章 「バベルの塔」を修復する王―統一国家形成と滅亡
    終章 ペンを携帯した王―シュメル文化の継承
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    投稿日:2023.08.16

  • んーちゃん

    んーちゃん

    シュメールの始まりからウル第三王朝までの歴史を書いた本。
    シュメールについての書籍は限られているので貴重です。
    シュメールは地政学的に紛争が尽きない場所なため、現代の戦争や移民問題などのヒントが詰まっています。続きを読む

    投稿日:2023.07.03

  • ソフト&ウェット

    ソフト&ウェット

    僕みたいな世界史を教養程度に学び直しする人にとっては詳細すぎる。逆にそこを専門にしている人にとっては素晴らしい本だなとも思う

    投稿日:2022.11.22

  • aya00226

    aya00226

    最古の法典「ウルナンム「法典」」
    やられてもやりかえさない。同害復讐法は採用していなかった。障害は賠償、銀を量って支払いする。
    ハンムラビ法典は、遊牧民社会の掟である「同害復讐法」になっている。
    裁判は、神明裁判。川に放り投げて、川の神が助けてくれれば、無実。続きを読む

    投稿日:2021.01.06

  • なな

    なな

    このレビューはネタバレを含みます

    シュメル人の存在を初めて知った。古代を研究する人たちの、人類の歴史を知りたい、という気持ちが伝わってくる熱い本だった。

    今から約5千年前、初めての文字や文明だと考えられているシュメル人の歴史が書かれている。ロマンを感じるところとしては、それが人類で初めてだ、ということと、そして発掘されたものの資料から当時の人たちの気持ちを自由に想像することができる点だろう。

    古代の絵は、世界史で見たかな、くらいだったけれど、こういうことをしている人です、と解説を受けると、なんだか可愛らしく思えてくる。

    コロコロ転がす判子も面白かった。当時の職人たちは、きっとふつうに彫っているだけだと楽しくなくなってきて、だんだん凝っていったんだろう、なんかそれは今に通じるところがあるように思えた。

    王朝の栄枯盛衰とかの歴史の部分は、少し難しかった。カタカナの固有名詞の羅列に圧倒されてしまった。でも史料も少ない大昔のことなんだから、それだけを解読するまでにもきっと膨大な手間がかかっているんだろう。

    大昔のことを知りたい、私たちがどこから来たのか知りたい、という気持ちは、自分たちのことを覚えていて欲しい、という気持ちとも通じる。

    知った私たちも、いずれは消えてしまう。
    では、なぜ、なんのために歴史を知っておく必要があるのか。
    知ってしまったらそれを役立てなければいけない、と思うのが人間の性だと思う。知らないよりも、知っている人はそこから教訓を得ようとするものである。歴史そのものよりも、その事実を私は知っている、ということが大切なのかもしれない。

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    投稿日:2019.12.21

  • Yu Kino

    Yu Kino

    メソポタミア5冊目

    ポテロの本は、書かれた記録をもとに言えることを限定する歴史学者としてとても偉い姿勢で書いてあるけど、こっちは、考古学的なところへの視線が豊か
    あとは、シュメルにしぼってあるのも良
    ポテロは抽象化、一般化しようとしており、そういう部分にすばらしい洞察が働いているし、いろんなヒントを提示はするけど、そこから先の、歴史化としての余計な言葉には敏感 ヨーロッパ人っぽい
    こっちは日本人なだけあってちょっとそのへん緩さがあるんだけど、基本的には事実の列挙や特徴的な事象の紹介になってて、一般化をされておらず、正直、ちょっと散漫 でも、具体的、という良さはある

    というわけで、そういうことがあるから、一冊の本で何かを完結させるのはよくないなーと改めて思った

    次はついにギルガメッシュに入って、エジプトか、視線を変えて考古学か文字へいくかね
    続きを読む

    投稿日:2018.11.24

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