【感想】未来型サバイバル音楽論 USTREAM、twitterは何を変えたのか

津田大介, 牧村憲一 / 中公新書ラクレ
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
5
29
12
1
1

ブクログレビュー

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  • 波瀬龍

    波瀬龍

    amazonで坂本龍一の「音楽は自由にする」の関連オススメで



    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

    投稿日:2018.10.28

  • takashiyamazakib

    takashiyamazakib

    20180503
    音楽プロデューサーの牧村氏と、メディア論学者の津田氏が音楽の未来について対話をした作品。
    結論として音楽は文化として残り続ける。人が娯楽を楽しむ上で欠かせないコンテンツだからだ。しかし、その楽しみ方は過去と大きく姿を変える。中間関係者であったレーベル事務所や販売会社といった売り手を経由せず、作り手であるアーティストと買い手が直接繋がるようになるのだ。この現象を起こす要因として、①音源技術の進歩と、②SNSツールの進歩が挙げられる。①の為に、CD等の製作費が下がり、個人でネット上に簡単に音源を上げることができる。②では、広告等個人で発信することができるようになる。
    一方で、楽しみ方がより個人間の繋がりに近づくことで発生する問題点も指摘できる。1つには著作権の問題である。ネット上で簡易に音源が流布してしまうため、ネット上での著作権の管理方法、誰がそれを担保するのかという議論は深める必要がある。解決策として、JASRACのような著作権信託会社が立ち上がり著作権を守る方法や、音楽配信のプラットフォーマーの中で音楽を聴ける形にする事で、剽窃できない形にする等である。
    今後の音楽の楽しみ方として、さらに個人の買い手の選択肢が広がっていくと思う。例えば、①定額ストリーミング配信で、ダウンロードコピー等の煩雑な作業を減じて音楽を聴き続けられることや、② 作り手と買い手がSNS上で情報を共有し合い、小さいサイズのフェスや、ネット上でのライブ配信を実施していくなど。
    これらのミドルマンが薄まっていく流れは音楽に限らずどの分野にも言えることだ。ネットが発達した現代においては、作り手や買い手が双方に情報発信できるため、横流しだけのミドルマンに価値はない。一方で、情報を集め付加価値を提供できるニューミドルマンには、今まで以上に価値が高まり、仕事が集まるのも事実だと思う。私も銀行員という旧来のミドルマンの生き方を変え、いかにニューミドルマンとして価値を発揮できるかという観点は常に持ち続けたい。


    約10年前の著作でようやく、mp3やネット視聴が増えてきた時代。
    今の時代は、更にストリーミング化が進み、月額制聴き放題のサービス中心の時代である。
    ストリーミング、店舗型のCD販売や、フェスでの活動など、音楽家にとってビジネスモデルはどう変わっているのか。
    音楽を取りまとめるプラットフォーマーは存在感を増し続ける。

    体験型
    発信できる=ツールやプラットフォーム

    ニューミドルマンの存在

    価値を生み出す著作権
    著作権をどう管理するか。信託の活用=JASRAC
    信託に乗せない著作権フリーでの活動
    続きを読む

    投稿日:2018.09.08

  • airi0729

    airi0729

    ビジネス視点というよりも文化として残したい二人の音楽好きの論だった。
    この手の本は 作り手などではない門外漢の方が書かれている場合がほとんどな気がしますが、著者の牧村さんが実際に細野さんのレコード会社や 渋谷系の渦中にあり、フリッパーズギターとCDを作っていた経験がおありで、生の経験が知れてよかった。
    Spotifyの登場以前の書籍なので、ストリーミングサービスについての記述がないので、まとまっていて読みやすいが、今は、この解釈では通用しないのでは?と疑問に思う点も多々あった。
    過去の構造をよく知ることが出来て、温故知新ができる。レコードからCDに移行したこの経緯は今の時代に反映できることが多々あると思った。
    音楽がビジネスとしての価値を失っていくので、本当に音楽に対する愛情の純度が必要なことを気付かせてくれた。
    個人的にレンタルショップが地方で生き残っている理由が気になっていたが、他の娯楽が無く、生で音楽と出会える体験に時間をかけることに地方の人間は価値を感じているのは私にも通じていたので納得できました。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.28

  • 板橋区民

    板橋区民

    音楽業界にもICTにも確かな見識、知識を有する著者らの音楽論は興味深かった。
    いくつものイノベーションにより音楽業界には相当な逆風が吹いてきたと同情すらしていたが、本書を読んでその考えは変わった。そもそもが”その筋の人”が暴利を貪っていた業界であり、むしろ現在は庶民のための健全な世界になってきただけとも言える。続きを読む

    投稿日:2014.12.19

  • otakazz

    otakazz

    2010年の本ですが、書いてある内容が2014年にも当て嵌まったり、すでに古くなっていたり…。

    当て嵌まる方はさておいて、古くなっている部分があるという所で、昨今の音楽や情報機器、メディア関連の状況の変化が目まぐるしいことが実感できました。

    著作権に関しての説明が知りたい所がコンパクトにまとまっていて音楽を使用する人には便利です。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.30

  • メリディアンハウスはりきゅう

    メリディアンハウスはりきゅう

    2010年の発行で内容は古くなっているのだが、音楽業界の歴史と展望、あり方が対談形式で面白く書かれている。

    音楽業界に限らず、ビジネスのヒントが置かれている内容だった。

    投稿日:2013.01.17

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