【感想】イエスタデイをかぞえて

綾ちはる / ショコラ文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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4
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ブクログレビュー

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  • めぐ

    めぐ

    冬至の気持ちを思うと泣けて泣けて仕方なかった。
    椿を悲しませたくないがために出会わないように試行錯誤。
    椿目線のところも泣いた・・・
    CDも聞いたし、これは読むべき作品だと思う。
    オチはわかりやすい(笑)続きを読む

    投稿日:2018.07.25

  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    冒頭いきなり受けが交通事故で亡くなって、死神から一年前からやり直すチャンスを与えられる。なんとか攻めと恋人にならないように避け続けるも、何故か自分に執着してくる攻めを手酷く拒絶し胸苦しさを覚える受けだったが…。結局、攻めの粘り勝ちで、死ぬ直前にわーっと話が収束していくのが切なくてたまらなかった。何故攻めは知り合って間もない受けに執着していたのか?は、視線受け→攻めで明らかに。
    まさかのファンタジーネタですが、死神出てきた時点でファンタジーか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2015.04.20

  • 野々

    野々

    このレビューはネタバレを含みます

    これがデビュー作ということで、非常に勢いを感じる作家さんが
    現れたなと嬉しくなりました。
    安易な死ネタは好まないのですが、バッドエンドも好きなので、
    正直表題作だけでは評価は★3だったと思います。

    というのも、ハッピーエンドに持って行くためにかなりの
    パワープレイをしたな、と読者が分かるくらいの無理くり感が
    あるのです。
    そんなあからさまなご都合ラストにするくらいなら、思い切って
    死なせておいて、転生ものにでも切り替えてくれた方が私は
    満足したかなと思います。
    このラストのパラドックスには頭を捻るし、どう考えても
    無理があるしで、そこまでの感動を返せって思ったほどです。

    もの凄い消化不良感と「愛の力」なんていう使い古された感
    満載な言葉で締めくくられた不可解エンドにムカムカしながら
    読み始めた読編、攻の椿視点になってから評価が覆りました。
    こちらは本編では書かれなかった、受の冬至が死んでからの
    【もしも】話になってます。
    厳密に言えばもしもではなく、こちらも間違いなく現実に
    起こったことなんですが、時系列として存在しない未来の
    ひとつではあるので、もしも、とさせて頂きます。
    やり直しができない「現実」の中で、冬至が死んでしまった
    ことを受け入れられずにいる椿が、過去と現在を行き来する
    形でストーリーが進みます。
    表題作もこちらも、結末が見えているので涙無しには読めない
    のですが、椿視点の切なさといったら涙腺崩壊レベル。
    最後がやっぱり微妙にご都合ではあるし、死神必要だったかと
    疑問は残るのですが、双方視点で読んではじめて完成された
    話になってます。

    昨今のBL事情を考えた時に、こんな感じのラストにしないと
    いけない、というのは理解してますが、そろそろ変化球で
    JUNE的な救いがない話が来てもいいと思うんだけどなぁ……。

    とはいえ、最近デビューされた作家さんの中ではかなりの
    実力があると思います。
    どんな凄い話が書ける人でも、デビューしないことには
    好きな話も書かせてもらえないと思うので、とりあえずは
    デビューしたことだし、人気作家さんになってアウトローな
    作品を発表されることを期待してます。
    ということで、応援の意味も込めて今後作家買い決定。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.12.19

  • shirotae16

    shirotae16

    これがデビュー作という新人さん。
    新人賞受賞作というだけあって、面白く読めました。
    内容は現代のファンタジーっぽいお話。ハッピーエンドに至るまでの仕掛けは肩透かしをくらったかのようにあっさり書かれているけど、よくよく読み解くと成程というもの。意外な人達の正体で二度びっくりと、隅々まで見事ツボを押さえていてさすが新人賞という感じ。
    だけど個人的に良かったのは、キャラクターの造形。
    攻めも受けも魅力的で、どうして互いに惹かれたのかが読んでいてとても納得できたのが良かったです。それが物語の芯である、人生をやり直してもまた恋人同士になるという筋に説得力がもてました。
    そして、本編もさることながら、二番目の攻め視点のお話も良かった…!こういう結末になるとわかっていても、涙腺がゆるみました。
    盛り上がりに対してあっさり目の結末でしたが、それもまた良しといったところ。なんにせよ楽しみな新人さんが現れたものです。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.13

  • komopy

    komopy

    新人賞受賞作です。どんな作風なのかな?と開拓気分で購入。ところがですね、これが予想以上に読み応えがあって、ぐいぐい引きこまれてしまったんです。

    ♂同士ということを除けば、どこにでもいそうな大学生の恋人同士の武彦と冬至。
    ストーリーは、武彦とのデートに向かう途中で冬至が事故で死亡するところから始まります。自分が死んだことに気付いた冬至は、死神から一つだけ願いを叶えてくれるときいて、もう一度、人生をやり直したいと頼みます。生き返ることはできないんです。再び同じ日の同じ時刻に死ななくてはいけないんです。だったら、なぜ?と思いますよね…
    死を扱っていながら、どんより落ち込まない不思議な持ち味。
    死神が登場してファンタジーな部分があるせいかと思いましたが、それ以上に青春とか恋愛について深く考えさせられるものがあったからかな…と。まっすぐでピュアな想いが、物語全体にあふれかえっているんですよね。

    前半の「イエスタデイをかぞえて」は、冬至視点で彼のやり直し人生が描かれています。外見からは、ただ何となく楽しく生きていただけに見えた冬至ですが、根底には優しさや思いやり、そして強さがあったんだなと、だんだんわかってきます。
    独りにしてしまった武彦を悲しませたくないから二人の関係をなかったことにしようと、あれこれ努力してみる冬至が、どれだけ相手のことを愛しているかがわかって、胸に迫るものがありました。態度とはうらはらな想いに、切なくて泣けました。

    そして「イエスタデイをひろって」では、武彦視点で冬至を想う気持ちがあふれんばかりに描かれているんです。どうして、どこにも共通点がなさそうな相手をこれほどまでに一途に好きになったのか、やっと腑に落ちました。
    素晴らしいんですよ、心理描写が。
    武彦の気持ちが痛いほど伝わってきました。そして、もちろん冬至についても、どんどん印象が変化していくほどに。
    冬至は男っぽいけど、意外に尽くし型。そして、王子と言われる武彦の実態も、納得の理由ですごくよかったです。

    相手に対する深くて純粋な愛情は、他の何物にも代えがたいのだと、つくづく思わされた物語です。
    せいいっぱいの愛に、感動しました。
    これからも、様々な感動をくれそうで楽しみな作家さんです。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.04

  • usamomo21

    usamomo21

    泣きまくりでしたねぇ。話の設定もとても凝っていて引き込まれます。死神も出てくるれど、死神も実は・・・、ていう素敵なオチだし、本編は泣けるんだけれど、なんで攻は受に一目惚れしてんの?的なちょっとご都合主義な所があったんだけれど、でも書き下ろしで実は二人の出会いはそこじなかったっていう展開もすごく泣けましたね。だから冬至が思っていた二人の出会いの少し前から人生をやり直すんだけれど、もうその時すでに二人は出会っていて、椿は冬至に会うのを楽しみにしてた!っていう展開。もうねぇすべてがいい!久々に殿堂入りしました!続きを読む

    投稿日:2013.08.13

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