【感想】きのふの東京、けふの東京

川本三郎 / 平凡社
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hito-koto

    hito-koto

    このレビューはネタバレを含みます

     川本三郎「きのふの東京、けふの東京」、2009.11発行。けふの町を歩く、きのふの盛り場、作家たちの東京の3部構成です。①著者は昭和44年に朝日新聞社に入社。昭和40年代まで、有楽町には朝日、毎日、読売の3大新聞社があった。はい、確かに。私は新聞少年として広島県代表になり東京旅行をさせていただき、有楽町の朝日新聞社を訪問しました。②菊は栄える。葵は枯れる。勝者には「維新」、敗者には「幕府の瓦解」。上野は敗者に優しい町。高校時代の友人が日本には革命がないと憂いていたのを思い出します。明治維新は国民が不参加と

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    投稿日:2021.07.22

  • 作州老人

    作州老人

    歩く前に、その場所が出ていたら、と、辞書のように読んでいた。今回通しで読んで、その土地に対して思い出も、その地に関わりのある映画も、本も読んでない、けれど、大いに惹かれるものがあった。
    私の歩きは、遺跡探訪で、江戸を中心に謂れを調べて、歩く。で、それだけでは味気ないなと、じつは思っている。
    先日、洲崎を歩いた。根津神社の近くにあった遊郭が東大生の環境に悪いと、洲崎へ移された、と聞いていて行ってみた。神社は災害の遺跡もあり、たのしんだが、洲崎の遊郭跡は何もなく、土地の段差にかつての町並みを想像しただけだつた。
    洲崎は、この本に出て来るが、成瀬の映画や芝木好子の小説が紹介されている。これだけの作品を見たり読んだりして行けば、深い感動を覚えるだろうと思った。いや、読んで歩かないと価値がないと思った。
    私は、よく落語を使う。落語の本を調べたり、ユーチューブで見て、聞いたり。町に人を歩かせたいと思うのだ。映画でいえば、最近は、アニメ。聖地巡りで話題になるからだかだが。とにかくその町に人を立たせたと思う。
    今後、どう町歩きをすれば楽しいか、もっと考えたい。
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    投稿日:2020.04.25

  • kongyoten

    kongyoten

    川本さんの本を読んでいなかったら、
    街歩き〜酒場巡りの趣味はなかっただろう。

    いわばこの道に引きずりこんだ先輩、
    というべき存在なのだが、
    それがよかったのか悪かったのかは
    いまもって判断がつきかねる。

    いぜんは新刊がでれば買って読む
    くらい追いかけていたが、さいきんは
    疎遠になっていた。

    図書館で手にとり、読んでみる気に
    なったのは「深川 荷風のいた風景」
    という文章に野口冨士男の名前が
    みえたから。

    ひさしぶりに川本さんを読んで、
    やっぱり出かけたくなり、
    いったさきの酒場で吞みたくなった。

    太田さんや浜田信郎さんら酒場の
    達人たちと川本さんに違いがあるとすれば、
    街歩きと酒場がひとつになっていること。

    居酒屋本はいきなり店のカウンターから
    はじまる。アプローチをえがいたとしても
    せいぜい赤ちょうちんをみつけるところから。

    私の酒場巡りは、いうまでもなく
    川本さん流儀なのです。
    あまり出会ったことはないが、
    おそらく巷には多くの川本チルドレンが
    徘徊していることだろう。
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    投稿日:2014.05.22

  • take9296

    take9296

    川本氏の「街」ではなく「町」歩きエッセイは、読んでいてやはり楽しい。特に、馴染みのある場所が取り上げられていると嬉しい。

    投稿日:2010.08.08

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