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白石隆 / 中公新書 (20件のレビュー)
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モゲラ
アジアのそれぞれの国がどのように近代国家となってきたか、その歴史によって、今日の在り方がどのように違うか、それを踏まえると今後のアジアの、日本の向かう場所はどこか、といったことを述べている。
投稿日:2024.04.13
Mkengar
本書は題名が「海の帝国」とあるように、アジアを海上貿易面からとらえている本です。またこれは後書きを読んでわかるのですが、メインは東南アジア地域を俯瞰的、歴史的に分析して共通性や相違性を解説していると言…うことで、日本や中国、朝鮮については記述が薄くなっています。ラッフルズのシンガポール建設など基本的に東南アジア地域の本だと思って読んだ方がいいです。 本書を読んでなるほどと思う点としては、東南アジア地域の国々と東アジア(日本、中国)国家の生い立ちの違い。また東南アジア地域でも近代国家になる過程で表面的には同じ独裁政権でも、権力構造ではずいぶん違っていて、それが経済発展にも影響を及ぼしていることなどが明らかになっています。このような俯瞰的かつ歴史的な分析は貴重だと思います。 一方で物足りないと感じる面もありました。それは副題にもある「アジアをどう考えるか」の側面ですが、これについては明確な回答がなされていないという印象を受けます。アジアは欧州とは違う、日本はドイツとは違う、というように「○○のように考えてはいけない」という示唆はあるものの、ではどう考えるのか、という点についてはかなり抽象的で明確なメッセージに欠けているという印象を受けました。続きを読む
投稿日:2023.04.26
うりぼう
素晴らしい内容。モヤモヤしていたことに対する一定の答えが得られた様に感じました。東南アジア、東アジアを理解する良書です。
投稿日:2022.05.09
yommaru1
ダメ.多数の概念を明確に定義しないまま議論を進めているため,その議論の妥当性を評価できない.また,ある過去の出来事を理解するのに助かると称し,特定の人の発言を唐突に取り上げ,それに少し解説を加えて終わ…るというのは,論証とは言えないだろう.結局,過去の出来事を既成の理論に無理やり当てはめて解説している――しかも曖昧な概念で議論を進めているせいではそれっぽく見えるようにしている――だけでは? さらに,固い話を積み上げず,大きな話をしようとしているせいで,曖昧な印象が残るだけだった.続きを読む
投稿日:2018.11.24
まずは1000冊
日本が19世紀後半に明治維新を経て近代化した時期に、東アジアにおいても秩序の変化が起こり、従来の「まんだら」型の「国家」(と呼べるものかは分からないが)関係から、ヨーロッパが持ち込んだ近代国家(リヴァ…イアサン)へと変貌を遂げていた。 そして、人々の「文明化」は人々の意識を変え、1910年代後半から1920年代に労働運動が起こり、コミンテルンの影響など共産主義が入り込んできた。 それに対し、近代国家の側は特高など警察機能の強化で対応している。 近代国家成立の原点は違えど、こうした流れはまさに日本と同じであり、共産化が体制維持の側に与えた衝撃と影響の大きさはこの時期の各国家にとって相当なものであったことを改めて認識した。 続きを読む
投稿日:2018.09.16
Masami
東南アジアの歴史についての本。王政が敷かれたタイ、スハルト体制下のインドネシア、アメリカから議会政治が持ち込まれたフィリピンでは、性格が違うことが分かった。東南アジアが、19世紀、帝国主義の名の下に、…今のような形になって行ったことも分かり、興味深かった。続きを読む
投稿日:2017.06.03
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