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飯泉太子宗 / 白水社 (14件のレビュー)
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jacco
NPOで仏像・文化財修復に携わる筆者が、仏像の基本や修復の実際について綴る。初心者にも分かりやすくおもしろい。
投稿日:2018.04.18
tramiche_fox
興福寺の阿修羅像手前右手の前腕は明治期の後補だと知った事がきっかけで読んだ本。広隆寺の弥勒菩薩が本来は表面に漆で出来たパテのようなもので成形され、現在のものはそれが取れた「いわば骨格がむき出しになった…状態」であるなど、お寺や美術館・博物館に飾られる古仏はほとんどなにがしかの修理をされている。それを意識してもっと奥行きのある鑑賞をしたくなる。続きを読む
投稿日:2016.04.01
enato
著者は仏像修復を生業にしています。けれど、仏像とひと言でいっても種類はさまざま。壊れ方によって修復の仕方も違う。そんな修復の苦労話や仏像の基本知識などがわかりやすく書かれています。奥が深く、後世に残る…こだわりの仕事、それが仏像修復です! 仏像を正面からだけではなく、作者や造られた年代を気にして拝観したくなります。続きを読む
投稿日:2014.06.25
ゆさ
親しみやすくてすいすい読める~。 多様な修理に感心し、御霊抜きと開眼供養に目からウロコが落ち、もし仏師がガンダムを作ったらって例え話に笑いました。 何より「壊れても仏像」ってタイトルがすてき。 維持…する修理はともかく、新品同様に修理すると価値が下がる場合もあって(重要文化財から外れるなんてことがあるとは思いませんでした)保存が目的でもどこまで修理するかは微妙な問題か…。 仏像にはいつも「よく残ってたね」と声をかけるのですが、同時に「よく残してくれましたね」と残してくれた人にも感謝します。 彼らのお陰でものは残っていくからね。 いい読書をしました。続きを読む
投稿日:2014.05.10
papalonia
このレビューはネタバレを含みます
思ったよりは仏像修復の話ではなかった。半分ほどは仏像とは何か、そして仏像が壊れることについて。 ある程度基本を分かってもらった上で修復の話をすることでわかりやすくするという狙いか? ある程度知った上でこの本を手に入れるだろうから、いきなり修復の話でも良かったけどなぁ。 まあでも、著者が比較的若いこともあり、プラモとかガンダムとかの例を挙げながらの話でなかなか引きこまれてしまった。 仏像の中にネズミが巣食うとか、腐ってしまうとか、ヘタすると罰当たりとか言われそうな内容を知ることができる結構貴重な本だと感じた。 一番おもしろかったことは、どの仏像も、作成されたときそのままの姿ではないってことかな。そう言われればそうですね、と。今後は仏像を見るときはそういう視点からも見るようになるかもしれない。
投稿日:2013.04.09
らじヲ
仏像修復師の作者さん(下の名前は「としたか」と読むらしい)のこぼれ話集なんだけど、かなり面白かった! 仏像素人さんでも仏像それなりさんでも楽しく読めると思います。 今残っている仏像さんの多くは修復をさ…れているわけだから、この本を読んでこれから仏像さんをより深く鑑賞する心構えができたよ。 良書です。続きを読む
投稿日:2012.08.22
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